Nikon ZRが登場してはじめてのInter BEEということで、いったいどういう展示になるのか興味津々の人も多かったニコンブース。REDの代理店でもあるRAIDとも協業しながら、シネマ、放送業界でのREDとNikonの一体化をアピール。一番角のところにカウンターを設け、そこでNikon ZRを手に取れるようになっていた。

インパクトがあったのは、マウントアダプターなしでNikon ZRにライカのレンズが装着され、それがブースの中に置かれていたこと。Leitz HEKTOR(ライツ・ヘクター)は、ミラーレスカメラ用のマウント(E、L、RF、Z)があり、Zマウントは当然ZRにそのまま装着して使うことができる。

フォーカスリングの回転角は120°に設定されマニュアルでのフォーカス送りに最適化されており、フォローフォーカスを想定してギアが設けられている。

なお、ニコンでもZシリーズのシネレンズの開発中とされているが、今回のInter BEEでの参考出品はなかった。

カメラコーナーの反対側はREDコーナーになっている。最近のREDは映画だけでなくRED Cine Broadcastシステムとして放送系にも力を入れているが、こちらはPROTECHのCCUやEVS社製サーバーと組み合わせて4K 240FSのスローモーション撮影して、再生時に記録が行えるというもの。

実際にTBSアクトが現場で運用。スポーツ中継に最適なシステムで直前に開催されたサッカー中継でそれぞれのゴール前に1台ずつ置いて高品質なスロー映像を見せていたという。

ニコン・REDのブースの真裏にはRED製品を中心に扱うRAIDブースもあり、そこでは、ビデオサロンでもおなじみの井上卓郎さんと写真家の別所隆弘さんがトーク中。ただし会場では声は聞こえない。ピンマイクをつけて収録しているようだ。現在、ニコンZをメインでお使いのふたりにZマウントのRED V-RAPTORを使ってもらったインプレッションを話している(はず)。おそらくRAIDのYouTubeチャンネルで近々公開されるはずなので、そちらを見てほしい。