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リフレクションフィルター
sEエレクトロニクス
RF-X
テスト・レポート/岡野 肇

ナレーション用マイク・セットに取り付けて手軽に音質向上できる

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▲RF-Xをナレーション用マイク・セットに取り付けた状態。RF-Xに付属のL字金具をスタンドに取り付けて使用します。
sEエレクトロニクス社のリフレクションフィルター「RF-X」は少し珍しい、マイク収録時の反射音を軽減させるアクセサリーだ。以前、外側の素材が金属製タイプの同社製品をテストする機会があったが、確かな効果を確認できた。今回は外側が金属ではなくなり軽量化されつつも、反射面には同様の単一層のポリエステルフォームを採用。この新タイプを玄光社が取り扱う「ナレーション用マイク・セット」と組み合わせて試してみた。
そもそも、リフレクションフィルターというのは音源をマイクで収録する際、直接マイクで捉える音以外に余計な音を拾わないようにする器具。屋内で録音すると、どうしても周りの壁や部屋にあるものにあたって跳ね返ってくる音も収録してしまう。それを比較的簡単なセッティングで緩和してくれる。もちろん反射を抑えた設計の録音スタジオでは必要ないと思うが、同社によると、それでも何らかの反射が発生するため効果があるという。
場所はマンションの6畳間の洋室。会議用の机にPCと「ナレーション用マイク・セット」と共にセッティングした。まず、フィルターなしの状態で短文を読んでみた。ロード製マイクらしく、少し低音が厚く感じる。続いて卓上マイクスタンドにRF-Xを取り付けて同じ文を読む。
単独ではそれほど感じないが、続けて聞いてみると、フィルターなしの音は少し「ルームリバーブ」がかかっているように感じた。また、防音性はそれほど高くない部屋のはずだが、反射音が少ないと、ナレーションブースで読んだ音のように張りのある「声」が録れている。今まで「防音」「遮音」させることがナレーション録音のクオリティを上げる手段だと思っていたが、このRF-Xによる「反射音の軽減」だけでもかなりの効果があることを再認識した。
RF-Xは「ナレーション用マイク・セット」の純正アクセサリーではないものの、マイクスタンドにぴったり取り付けることができ、見た目も悪くない。「ナレーション用マイク・セット」ユーザーで、さらなる音質のグレードアップを望む方には最適だ。

RF-Xの効果を確認


▲RF-Xを使わない場合と使った場合の音声が交互に繰り返し再生されます。声が広がらず、張りが生まれます。ヘッドホンを使ってご確認ください。
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