会場でチェックしたもの。最終日は以下のものが気になりました。
本編のレポートは別にアップしますので、しばしお待ちください。
まずKOWA(コーワ)。コーワと言えばフィールドスコープを使ってのビデスコ撮影で何度かピックアップしたことがあります。デジタル一眼時代になりビデスコは一段落した感がありますが、その次にコーワが話題になったのが、Cマウントのインダストリアルレンズ(工業用レンズ)。これをCマウントからMFTマウントに変換するアダプターを使って、マイクロフォーサーズのカメラで使用するのですが、工業用レンズならではの精細でくっきりした表現はそれなりにインパクトがあり、「デジタルシネマカメラ完全攻略」という本でもレポートしました。
そのラインナップがついに変換アダプターなしのMFTモデルとして登場しそうです。
BMPCCに装着されているのが、KOWA8.5mm F2.8 MFT。光学ディストーションを抑えた設計。もうひとつがKOWA16mm F1.8 MFT。この2本は製品として発売されるそうです。
InterBEEでの反応や先行する2本に評判次第でその次に出てきそうなのが、技術紹介展示されていた以下のレンズ、12mm F1.8 MFTや25mm F1.8MFT、35mm F2.0MFT、50mm F2.0MFTです。
おそらく光学設計はインダストリアルレンズそのままなのでしょうが、なかなかキレのいいレンズですから、出てきたときが楽しみです。もちろんすべてMF専用仕様。
また、絞りが鏡筒にあるのはいいのですが、触ったところ、クリックがありますし、中間絞りのクリックもありません。動画使用ではクリックを外してくれると、記録中に微妙なアイリス調整ができるので、ぜひコシナの17mmF0.95のように切り替え方式にしてクリックレスでも使えるようにしてもらえると嬉しいところです。
ライトアップのブースでのREDROCK MICROのONE MAN CREWという製品。これはNABで発表され、ビデオサロンでも紹介したことがあります。ついに実機が登場しました。
簡単にいうと、人物インタビューで人は真ん中においておいて、背景が変わっていくという映像を手軽に撮れるというものです。海外ドキュメンタリーのインタビュー映像というとライティングに凝っているだけでなく、微妙にカメラが移動しているものを見かけます。当然カメラが動けばフォーカスも合わせ続けなければならず、一人での取材ではほぼ無理と考えられてきました。
しかしこのONE MAN CREWを使えば、カメラの動きは自動化することで、その名のとおり、一人でリッチなインタビュー映像が撮れることができます。この台の左右から赤外線が出るので、それを人物(被写体)に当て、縦一列になるようにします。そうすると左右から等距離ということになり。カメラは弧を描くように移動するので、フォーカスがずれないというわけです。移動スピードは可変できますが、こういった用途なのでかなりゆっくり。それにしてもよくこんなものを考えるなあと感心します。
銀一のブースにさりげなくおいてあった、水を使って発電できるmyFCというポータブル発電充電器。
本体のトレイの水タンクにわずかな水を入れると空気中の酸素と反応して充電できるようになるというから不思議です。USBから給電できるスマホやデジタルカメラなどに対応。iPhoneなどの充電システムではソーラーパワーのものがありますが、これなら夜間でもチャージができます。価格は本体24000円(税別)。
アツデンのマイクのカラバリ。
EOS Mのレッドバージョンと組み合わせた赤いマイク。塗装の質感もかなり近い感じで妙にしっくりきます。さらにキヤノンXA20/XA25用の定番マイクとしてもコンスタントに売れているPDIIのカラバリとして、シルバーとゴールド。これはブライダル仕様ということ? 一応参考出品。シャレなのか本気なのかいまいち分かりませんでした。