毎年、7月号には、映像制作機器ガイドという付録がつくのだが、昨年はソニーのAX100、今年はキヤノンのXC10の付録が7月号についたので、一月遅れで8月号で進行している。
カタログというのは、機材選定からページづくり、校正まで、とても疲れる作業で、毎年疲弊するのだが、今年もすでに疲弊が始まっている。
そんななかでも、テストや検証や取材していると、新たな発見があって、そんなときはぐっとまたやる気が出たりする。
ここ数日の発見は、キヤノンEOS C100 Mark IIの良さを再認識したこと。各種カメラ、レンズなどを検証しているのだが、今のところ圧倒的に画質がいい。4Kではないのに、シグマのARTシリーズのレンズを装着すると、4K並みの解像度が出ているんじゃないかというくらいの高域まで素直に伸びた画になる。スペックだけみていると、MP4で、35Mbpsで、1920×1080の60pと、地味で物足りないと思うのだが、実際の画は本当に綺麗だから、文句は言えなくなる。
シグマのARTシリーズ、ビデオサロンでは、まったく扱ってこなかったが、推薦するテスターさんがいて、借りてみたら、その魅力にはまってしまった。コントラストが高くて、解像度がめちゃくちゃ高くて、キッレキレである。だからボケはやや硬めで、個人的には好きな方向ではないのだが、思わず何度も見たくなる魅力がある。やっぱり特徴のあるレンズというのは面白い。
中でも、18-35mm f/1.8は、ズームリング、フォーカスリングともに、気持ちがいい。特にズームリングは最高の感触だった。