読者の投稿ビデオコーナー「ザ・ビデオパーク」では、毎月寄せられる作品の中から1作品をその月のベスト作品として「ベスト・マンスリー賞」に選んできました。そしてこの度、マンスリー受賞作品の中から年間の「ベスト・オブ・ザ・イヤー」を選定いたします。2008年1月号から12月号まで全12本の素晴らしい作品が再度観られる「マンスリーの部屋」を設けましたので、その中からあなたが「一番良かった」と思う1本を選んでご投票ください。
◆投票していただいた方には抽選で図書券5000円分を贈呈いたします。


◆投票は右の「投票フォーム」にてお願いします。
◆投票は終了しました。

1月号ベスト・マンスリー賞『おたえさんのビデオレター』(4分54秒)

作者:松原 妙さん(福岡県福岡市)カメラ:ソニーDCR-VX2000 編集:ソニーDHR-1000(リニア編集)

作品紹介:お友達へのビデオレターとして作られた作品。カメラマンが松原さん、主演はご主人。ビデオ素材を組み合わせて友人に元気でいる便りを作る。火事のお見舞いへのお返しから日々のすごし方、やがて春になって出かけた近所への散歩など、何気ない日常が映像で綴られる。

2月号ベスト・マンスリー賞『里山の炭焼き』(11分45秒)

作者:羽鳥允祥さん(山形県米沢市) カメラ:ソニーDCR-VX1000 編集:エディロールDV-7DLプロ

作品紹介:山形県の里山で炭焼きをする老人の姿を記録した作品。炭焼き職人の作業の流れとその言葉、説明テロップで作品は進行する。作業がきつく採算も取れないため後継者ができない。この窯の火も今年で終わるというラストの言葉が胸を突く。

3月号ベスト・マンスリー賞『鉢伏山物語』(11分53秒)

作者:吉野和彦さん(長野県松本市) カメラ:キヤノンXH A1・HV20/ソニーDCR-VX2000ほか 編集:DV-7DLGほか

作品紹介:山岳展望をライフワークとする作者、登山のガイド作品とあわせて家族の記録作品も製作している。鉢伏山は作者の中でもお気に入りの地で、妻との思い出もたくさん詰まった山。アメリカに住んでいる妻と子供たちが夏休みに帰省した際にここに登り、その映像と昔の映像を絡めて彼らへの思い出をしたためた。

4月号ベスト・マンスリー賞『1ミリの生命』(5分24秒)

作者:福井 清さん(山口県岩国市) カメラ:ソニーDCR-TRV950 編集:プレミア

作品紹介:メダカのお腹から卵が産み落とされた。その卵はほんの小さな1ミリ程度。しかし、その卵の中では細胞分裂が起こり、血液の流れが見えはじめ、やがてメダカの姿が浮かび上がる。卵の殻を破ったメダカたちは水槽の中を元気に泳ぎまわり、見る見るうちに大きくなっていく。その様子を音楽に載せてみせる作品。

5月号ベスト・マンスリー賞『E-Mailで知るアメリカ大陸横断』(10分58秒)

作者:加藤須満子さん(東京都小平市)カメラ:ソニーDCR-VX2000編集:プレミアプロ2.0

作品紹介:アメリカ横断の旅をしている長男から送られてくる写真とEメールだけを素材として母である作者が構成、編集した「アメリカ大陸横断記」。時折顔を出す作者の心配な様子や、地図をたどる様子が息子への愛を醸し出している。作品が単調にならないようにPC上の地図に車のアイコンを走らせたり、実際のメールを挿入したりと工夫が凝らしてある。

6月号ベスト・マンスリー賞『プロポーズ?』(27分)

作者:小野 勝さん(千葉県袖ヶ浦市)カメラ:ソニーDCR-VX1000 編集:メディアスタジオプロ5.0+エディロールA-6

作品紹介:同棲3年目を迎えるカップルの物語。行く行かないでいざこざがあったが、3年前のある約束のために雨の中お弁当をこしらえて出掛ける2人。思い出の場所に着いた途端に晴れ上がる。お弁当を仲良く食べた後にいよいよその約束の場へ…。

7月号ベスト・マンスリー賞『尻振り祭り』(9分30秒)

作者:吉村弘行さん(福岡県北九州市) カメラ:キヤノンXH-XL1 編集:エディロールDV-7R

作品紹介:千年の歴史を持つ福岡市に伝わる八日座祭り、別名「尻振り祭」。その昔の大蛇退治の際に切り下ろされた尻尾が村に落ちてきてピンピン跳ね、その年は豊作だったことから発祥したという。作者はこのまつりをイメージやインタビュー、そして40年前に撮影された8mmフィルムの映像を交えて立体的に描いている。今も昔も変わらない尻振りの様は必見。

8月号ベスト・マンスリー賞『生還』(6分13秒)

作者:渡辺 實さん(東京都府中市) カメラ:パナソニックNV-GS70 編集:超編ウルトラエディット2

作品紹介:奥様の癌闘病記作品。かかりつけのお医者さんから血液検査での異常を告げられ検査入院。やがて大腸に癌が発見され、手術へ。その経過が淡々と記録されていく。家族に見守られた手術が無事終わり、お医者さんからの説明にもカメラが回っている。看護婦さんに温かく見送られて無事退院となり、ラストはご自宅に戻られた奥様のコメントで締めくくられる。

9月号ベスト・マンスリー賞『第2回 王滝森林鉄道フェスティバル』(7分40秒)

作者:古橋三久さん(愛知県愛知郡) カメラ:キヤノンA-1 編集:エディウス3

作品紹介:木曽王滝森林鉄道の保存活動を行っている「りんてつ倶楽部」が中心となって開いているフェスティバルの映像と作者が長年撮りためたフィルム素材を使った「森林鉄道の叙事詩」ともいえる作品。復活車両の実車走行は圧巻。関係者インタビューや作者のリポートを交え、この活動の重要性を訴える。

10月号ベスト・マンスリー賞『旧会津街道をゆく』(10分18秒)

作者:羽鳥允祥さん(山形県米沢市) カメラ:ソニーHDR-HC1 編集:DV-7DLプロ

作品紹介:会津と米沢を結ぶ旧会津街道。その歴史と忠実な「道」をたどる旅。この街道は国道になっているところもあれば道なき道を行くところもあり。作者は「道」とともに沿線の暮らしや文化の足跡も辿りつつ先を目指す。古びた道標や追分の地蔵が作者を迎え、やがて米沢街道との分岐、桧原峠に達する。桧原湖の水面に作者の街道感のテロップがでて作品を閉じる。

11月号ベスト・マンスリー賞『夕張メロン』(5分)

作者:大栗一孝さん(北海道江別市)カメラ:パナソニックNV-GS500編集:DV-7DL SE

作品紹介:冬の雪かきから夏の出荷まで、現地を6回も訪れて、日本が誇るブランドである夕張メロンの生産を丹念に追った作品。接ぎ木や定植、芯摘みに整枝と心のこもった作業が続く。収穫されたメロンは集荷場に集められ、町民総出で出荷作業にあたる。

12月号ベスト・マンスリー賞『シシ(熊)山 今昔』(9分30秒)

作者:本間正美さん(山形道西置賜郡)カメラ:パナソニックNV-MX5000 編集:モーションDVスタジオ

作品紹介:マタギの生活と文化を描き続けてきた作者。秋田阿仁マタギからこの地方に伝えられた熊狩りは400年の歴史を持ち、昭和11年に撮影された貴重な映像が残されていた。そのシネ映像と現代に作者が撮影する映像を見せながら、この地の人々の山への篤き信仰、自然との共生と感謝の念が描かれる。