先日欧州でも発表があったソニーフルサイズ機の超高感度モデルα7Sの後継機α7S Ⅱが国内でも正式発表された。最高ISO409600という脅威的なISO感度に対応し、動画ユーザーにも人気を博した前モデル。新機種での動画機能の主な進化点はボディ内での4K記録、5軸手ブレ補正の搭載したこと。気になる価格はオープンで実売は42万円前後になる見込み。発売は10月16日を予定している。
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 有効画素数は1220万画素と控えめな画素数だが、これは1画素あたりの面積を大きくして受光効率を上げるため。また、フルサイズ領域で全画素読み出しによる4KやHD動画記録に対応する。間引きや加算なく読み出して使用するため、モアレやジャギーを抑えた撮影が可能だという。動画記録はXAVC Sで最大ビットレートは100Mbps。
 カラーグレーディング向けのLog収録はS-Log2に加えて、映画撮影の現場で使われるCineonログの特性に近いS-Log3を搭載。S-Log3は同社シネマカメラのF5やF55に採用されており、S-log2に比べシャドウからミッドトーン(18%グレー)にかけての階調特性を重視した記録モード。色再現性はフィルム撮影のネガフィルムをスキャンしたものに近づけている。
 さらに、S-Log収録時にコントラストのある自然な映像でモニタリングできるように、新たにガンマ表示アシストを搭載。S-Log2、S-Log3それぞれからITU709(800%)ガンマに変換し、本体液晶モニターやファインダーでモニタリングできる。ただし、外部モニターではモニタリングはできない。また、ゼブラ機能は従来機の設定に加えて、ゼブラ表示の輝度レベル基準値はIRE0~109%まで、幅は±10%を1%刻みで設定できるようになった。これにより、Log使用時に露出合わせがしやすくなった。
 HDMIクリア出力をはじめ、編集時に役立つタイムコード/ユーザービット、対応する外部レコーダーと同期記録が可能なレックコントロール機能、マーカー表示/設定、同時ビデオ記録機能も備える。
●ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201509/15-0918/