幕張メッセで開催されたInter BEE 2008からジャンルにとらわれず編集部がチェックしたアイテムをレポート。
◆日立マクセル、iVDRの業務用タイプをリリース
リムーバブルHDD「iVDR」の耐衝撃性能を向上させた「iVDR Xtreme」は対応のアダプターを装着することでUSB、IEEE1394b(FireWire 800)でデータ転送が可能。容量は250GB、12月発売。展示ではカメラ、編集機と接続して撮影データのブリッジメディアとして提案。写真右奥に見えているのは2009年3月に発売予定の「P2カード」3モデル(16GB/32GB/64GB)。
「iVDR Xtreme」対応の5インチベイスロットアダプターを4つ組んだユニット(参考出品)。
ソニーXDCAM専用の記録メディア、片面2層のプロフェッショナルディスク「PD-50DL」。書換型で50GBの記録が可能。MPEG HD422記録(転送レート50Mbps)で約95分記録できる。12月発売予定。
◆SDI→HDMI変換で家庭用テレビをモニターとして利用
1080i信号に対応するSDIからHDMIへのコンバーター「SHM-30M」。SDI入力を備えていない民生用テレビでもHDMI経由で出力できる。音声はSDIの8chオーディオに対応、出力のHDMI信号にエンベデット可能。出力画像にポジションマーカー、セーフティーエリア、タイムコード、オーディオレベルを表示することもできる。ちなみにHDMIからSDIへのコンバーター製品もある。ビデオトロンブース。
◆DVCPRO HD収録に対応のポータブルHDDレコーダー
FireWire接続で撮影データを記録できるポータブルHDDレコーダー。DV、DVCPRO、DVCPRO50、DVCPRO HDフォーマットに対応する。ファイル形式は.dv、.avi、,mov。記録容量は120GBと160GB。内蔵バッテリーで駆動できるほか、オプションでVマウントバッテリーからの電源供給が可能なアダプターもある。アミュレットブース。
◆メタデータ管理でデータベース構築も視野に
同じくモバイルハードディスクレコーダーのフォーカス「FS-5」。HDV/DVフォーマットでの記録が可能。HDDは1.8インチの100GB、2.5インチのカラー液晶を採用する。専用のWiFi USBドングルを本体に接続することで、ノートPCなどからメタデータを管理することができる。報映産業ブース。
◆HDMI入力を備えた小型HDモニター
米ikan(アイカン)の「V8000HDMI」はHDMI入力を備えたHD入力対応液晶モニター。8インチで解像度は800×480。コンポジット、S端子、コンポーネント入力も装備。テックスブースにて展示。
◆各メーカーのバッテリーをまとめて充電
ソケットを交換することでキヤノン、ソニー、パナソニック、ビクターのDVバッテリーの充電ができる。液晶部にはバッテリーの充電状態を表示する。NEPブース。
◆EX3をうまく収納できるカメラバッグ
ポーターブレイスの「CTC-1」(¥54,390)は独特なフォルムのソニーEX3をきちんと収納できる。三友ブースにて展示。
◆ワイヤレスHDビデオ伝送システム
最大30mまで使用が可能(電波法上、屋内での使用に限られる)で、1台のカメラから複数台の受信機に伝送が可能。遅延も1msec以下なのでほぼリアルタイム。
対応映像フォーマットはHD:1080i/5994、1080i/50、1080p/29.97、1080p/23.98、720p/59.94、720p/50 SD:525i/59.94(NTSC相当)、625i/50(PAL相当)
◆IDX 4年ぶりの新型バッテリー
前モデルから約4年ぶりの新製品リチウムイオンバッテリー。機材のHD化に伴い、消費電力も大きくなっている中で開発されたのが、このバッテリー。高耐久型のセルを採用し、現行の1.5倍になる10Aの電流放電を可能にした。バッテリーは寒さに弱いが定説であったが、新モデルでは-20度でも電圧降下することなく使うことができるようになった。写真左(E-HL9)はダブルで使用でき、右(E-HL9s)はシングルタイプになる。
◆液晶画面がビューファインダーに!?
TG1の液晶に装着できるスクリーンファインダー。キャビジョン製7,980円。GPAブース。
◆EX3用のズームリモコン
EX3用のズームリモコン。Varizoom製81,900円。GPAブース。
◆プロシューマーカメラをショルダーカメラにするアダプター
日本ビデオシステム(プロテック)のショルダーアダプターST-7。手持ちでは長時間の撮影が厳しいハンディタイプのカメラをショルダータイプにできるだけでなく、業務用リチウムイオンバッテリーの使用も可能に。さらにBNCの中継端子を設けることで、着脱しやすくなるだけでなく、信頼性もアップする。従来のST-1と同様に、三脚アダプターに直接取り付けることができる構造。ソニーZ7JとZ5J専用のアダプターがST-7Jで、ビューファインダーを直接のぞけるのに加えて、上部ハンドルのネジ穴に装着するハンドルも用意した。
◆HD-SDI入力付きの小型モニター
GPAのブースでは、世界60か国で発売されているというSWIT社の製品を各種展示。カメラに搭載できるHD-SDI対応の各種モニターはバリエーションが豊富。写真は7インチのタイプ。このほうかにも二つの分けると飛行機内の持ち込めるというリチウムイオンバッテリーも展示していた。
◆池上と東芝はGFCAMのシステムをアピール
池上と東芝が推進する放送局向けのメモリー記録システムGFCAM。すでに実機を発売され導入も始まっているが、今回参考出品されたのは、ポータブルレコーダーとプレーヤー(写真上)。これ以外にカメラで記録しているデータのメタデータにノートPCからブルートゥースでアクセスして、サムネイルを表示して管理するというシステムも参考出品していた。
◆HD-SDI入力をMPEG2に変換してCFカードに記録するポータブルレコーダー
テクノハウスのブース。コンバージョンデザイン社のCFカードレコーダーFLASH XDR。HD-SDI入力があり、CFカードスロットは4枚。連続記録が可能だという。近日中に非圧縮にも対応するというが、現段階ではMPEG2へ圧縮しても記録。音声も別系統で入力できる。
◆マクセルもP2カード
これまでパナソニック、フジフイルムから発売されていたP2メモリーカードだが、新たにマクセルも加わった。マクセルはP2のアライアンス・パートナーに加わり、これでP2パートナーは31社となる。
◆小型カメラ用のリモコン雲台
カナリア株式会社ブースのリモコン雲台。小型カメラ用でも各種あり、これは超小型雲台。パナソニックのカメラはRECやズーム用の制御端子がないので、赤外線でコントロールしている。コントローラーは1chタイプと4chタイプがある。
◆3D映像のデモ展示が目立った
日本ではまだまだだが、アメリカでは3D映像がブームになりつつあるという。各ブースでデモが見られた。これはフォーカルポイントコンピュータのブース。3D映像モニター用の変換コンバーター。
◆計測技研ではAJAのコンバーターのモニターキャンペーンを実施
計測技術研究所はInter BEE初日に発表会を開催し、AJAの正規代理店として、AJAのミニコンバーターFS1のデモ機を放送局やプロダクションに貸し出し、レポートをしてもらうというモニターキャンペーンを12月から実施すると発表した。モニターは10社くらいの予定だという。