なんかはるか昔のことのように思えるが、ビデオサロンでは、DVX200のデモ機を8月頭からお借りして運用してきました。
9月号では、開発インタビュー(話を訊いたのは7月くらいだったかな?)、
10月号では、佐々倉実さんによる九州の鉄道撮影紀行(X1000との比較)と
渡邊聡さんのチームによる、名古屋大須のOS☆Uライブ撮影(GH4を7台、DVX200を3台のマルチカメラ撮影)、
そして11月号では、DVX100と100Aをひたすら使ってきた百瀬修司さんによるV-Log L、VFR、画質・画角検証。
実はこれらのレポートを集めた特別号がInterBEE2015会場で配られます。もちろんフリー。いわゆる業界用語でいうところの「抜き刷り」ですね。ビデオサロンはこの3カ月読んでないけど、DVX200には興味があるという方、ぜひパナソニックブースに駆け付けてみてください。
わたし自身、DVX200で撮影したわけではないのですが、撮影した画を65型4Kテレビでみたり、切り出した一コマをじっくり見て思ったのは、「感動的な超高画質ではないが、フツ―にいいカメラ」ということでした。なんかうまく言えないのですが、とにかく、フツ―にいい。
画質だけでいえば、FS5やα7S+SHOGUNのほうが間違いなくいいでしょう。それから感度は絶対的に物足りない。GH4であれば、明るいレンズにするという手があるが、レンズ固定なのでそれもできない。でも4K/60pでこのクオリティでこの価格となると、安いと思うんです。
形とかデザインはアバンギャルドで目立ちますが、中身は地味に手堅くまとまっていると思います。4/3型センサーを入れたハンドヘルドをフツ―に見せてこれまでと同じような感覚で使えるというのは本当に難しいことで、パナソニック技術陣は相当苦労したのではないでしょうか。
あと、4Kの1型とか4/3型は、大判センサーカメラというより、ビデオカメラの置き換えと捉えたほうがしっくりきそうです。
レポートすればするほど、ENG的な使い方のほうがこのカメラは向いているという思いが募ってきました。ということで、ムックでは、制作用途には振らず、渡邊さんの北海道取材紀行的なレポートになっています。
ちなみに最初にレポートをお届けした佐々倉さんは、テスト後すぐに予約し、9月中に実機を入手。すでにDVX200とX2000の2台体制で運用されています。やっぱりDVX200は、X1000の上位機、つまり「ビデオカメラ」なんだと思います。