使い続ける? アップグレードする!?

〈解説〉編集部


Neo開発終了のニュースを知らない人が多いらしい
グラスバレーから、EDIUS NeoからPro 8へのアップグレード・スペシャルプロモーションの開始と、Neo 3.5の在庫限りでの販売終了(開発終了)のリリースが届いたのは今年(2016年)の1月のこと。細々と継続されていたNeoだけに、いつかはこの日が来るかもしれないと予想していた人も多いはず。
しかし、このニュースそのものを知らないという人が意外と多いというのだ。優待価格でPro 8へのアップグレード版を購入できるのは7月末日まで。このチャンスを逃すのはPro 8への移行を考えている読者にとっては不利益なので、改めて記事を作ることにした。
これまでNeoを使い続けてきたユーザーは、EDIUSファンであることは当然ながら、4K編集やMXFファイルを扱う必要性がなかった方であろうことは容易に予想できる。Neo 3で止めていた人はパソコンをインターネットに接続したくないのかもしれない。ということは、今後Neoの後継バージョンが出ないからと言って、Pro 8へ積極的にアップグレードする理由が見当たらないという方もいるだろう。そうは言っても見落としている点もあるかと思うので、Neoを使い続けるメリットとデメリット、Pro 8にアップグレードするメリットとデメリットを整理してみた。
EDIUS Neoを使い続けるメリット
●現状の撮影/編集システムで不満がなければ追加出費が不要
●使いなれた操作で編集に集中できる
EDIUS Neoを使い続けるデメリット
●4K編集に挑戦できない
●Windows 10に移行できない(Neo 3.5のサポートはWindows 8.1まで)
●OSのサポートが切れるとアップデートされずセキュリティ面での不安が増す
●古いOSに対応しないアプリが増えてくる
EDIUS Pro 8にアップグレードするメリット
●4K編集に挑戦できる
●MXFファイル(XAVC、XF-AVCなど)に対応できる
●10ビット映像など最新フォーマットでも扱える
●HD(AVCHD、MP4)編集も軽快になる
●素材管理ソフト「GV Browser」を使用できる
●Windows 10に移行できる
EDIUS Pro 8にアップグレードするデメリット
●64ビット版のWindows 7以降が必須になり動作環境が満たない場合はパソコンの買い替えが必要
●Windows 7以前から10への移行ではOSの操作に戸惑う
●インターネット接続環境が必須になる
要点はこうなるが、意外な盲点はEDIUS Neo以外のところにあるかもしれない。現在使用しているビデオカメラで撮影した映像を編集できれば問題なし…ということで古いOSのままNeoを使い続ける判断をした場合でも、Neo以外のソフトが古いOSに対応しなくなり、周辺事情が立ち行かなくなるということも考慮しなければならないのだ。
筆者の例で言えば、ソニーのウォークマンを購入したところ、転送ソフトの「Media Go」がWindows XPでは使用できず困った経験があるほか、Google ChromeがWindows Vistaのサポートを停止するなど、新しいOSに移行しないデメリットを感じ始めている。Neoの販売終了を契機にPro 8&Windows 10に移行するのも悪くない判断だと思う。
ただし、Pro 8へ移行するためのハードルが高いことも事実。一番の問題はパソコンの買い替えが必要になるかもしれない点だ。Pro 8は64ビットOS専用アプリ。現在使用しているパソコンのOSが32ビット版の場合は、そのままではインストールできない。また、CPUはインテル・Core iシリーズ以上になるため、たとえCore 2 Quadと言えども動作対象外。
EDIUS Pro 8:メーカー推奨の主な動作環境
●OS:Windows 7 SP1/8/8.1/10 64bit *EDIUSは最新バージョンにアップデート
●CPU:インテルCore iX 以上
●メモリー:4GB以上(4K編集には8GB以上を推奨)
●ハードディスク:映像用にSATA/7,200rpm以上のドライブ *HD/4K編集にはRAID 0を推奨
●グラフィックス:SD/HD編集には512MB、4K編集には2GB以上のビデオメモリーが必要
パソコンは古いOSのまま5年以上使い続けると、さすがに最新のものと比較すると見劣りする部分が多くなる。買い替えのタイミングとしては悪くはないだろう。
また、Pro 8を使用するためには定期的な認証作業が必要になるため、インターネット接続が必須になる。しかし、いまやネットに接続しないことの不利益のほうが大きいと思うので、この際、インターネットとWi-Fi環境まで一気に導入することをお勧めしたい。
優待価格とはいえ、少々高い設定なので他社のソフトに乗り換える案もあるが、それこそ最初から操作を覚え直す必要がある上、どのソフトもネット接続が必須なのでメリットはない。
アップグレード版の販売終了までまだ時間があるので、いろいろな点を総合的に考慮して判断するとよいだろう。

EDIUS Pro 8へ移行するために必要なもの

EDIUS Pro 8 アップグレード版from Neo
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今年の7月末日までの期間限定販売になるNeoユーザーを対象にした特別価格のアップグレード版(39,800円)。量販店などで購入可能で、ソフト本体はダウンロード提供。インストールには 使用中のNeoのシリアルが必要になる。
【対象製品】
EDIUS Neo
EDIUS Neoブライダルパック
EDIUS Neo 2
EDIUS Neo 2 Booster
EDIUS Neo 2 Booster with FIRECODER Blu
EDIUS Neo 2 Booster with HDSPARK
EDIUS Neo 2 Booster with 声の職人 LITE for EDIUS
EDIUS Neo 2 with FIRECODER Blu
EDIUS Neo 2 with HDSPARK
EDIUS Neo 3
EDIUS Neo 3 with FIRECODER Blu
EDIUS Neo 3.5
②64ビット版のOS(Windows 7以降)搭載パソコン
EDIUS Pro 8は64ビット専用アプリケーションなので、32ビット版のWindows PCにはインストールできない。使用中のパソコンがWindows 7以降であっても、以下の方法でチェックして「32ビットオペレーティングシステム」と表示されたら、OSを64ビット版に変更するか、パソコンの買い替えが必要になる。
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▲「スタート」メニューを開き「コンピューター」上で右クリックして「プロパティ」を選択。
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▲開いた画面の「システムの種類」が「32ビットオペレーティングシステム」と表示されたら、そのOSは32ビット版。
③インターネット接続環境
インストール時に必要になる「EDIUS ID」の取得や、インストール時だけでなく、ソフト起動時に行う定期的な認証作業用にインターネット環境が必要になる。EDIUS IDを取得するためにはメールアドレスも必要。
https://ediusid1.grassvalley.com/edius-id-web/register

EDIUS Pro 8について詳しくはこちらを参照

EDIUSマイクロサイト「EDIUSWORLD.COM
http://www.ediusworld.com/jp/

PRESENT

「EDIUS Pro 8 アップグレード版from Neo」を5名様にプレゼント
EDIUS Pro 8への移行を決断された方のために、アップグレード版を5名様にプレゼントします。〆切は2016年5月19日到着分まで。官製はがきに①郵便番号、②住所、③氏名、④電話番号、⑤使用中のEDIUS Neoのバージョン、⑥メインで使用しているビデオカメラの型番、⑦Pro 8への移行を決断した理由、を書いてご応募ください。ご記入いただいた個人情報は、当選者の判断とプレゼント発送以外では使用致しません。
【宛先】
〒102-8716 東京都千代田区飯田橋4 -1-5 (株)玄光社
ビデオサロン編集部「EDIUS Pro 8プレゼント」係