CP+はもちろん取材で行くのですが、個人的に気になるものを探すイベントでもあります。今年気になったレンズは、CP+2018レポートのほうで掲載しましたが、かなり偏っていました。ここでピックアップしたのは、全部自分で試してみたいレンズということで。

特にKISTARは気になりました

こういう1970年代の一眼レフ用のレンズのデザインは好きですね。

ただ、一方でカールツァイスBatisの斬新なレンズデザインはとても好きなのです。まだ所有はしていませんが。特にBatis25mmをα7系につけたデザインと持った感じのバランスはいいですね。書いていると欲しくなるのでこのへんでやめておきますが(笑)。

THETAレンズのカットモデル!

技術的に興味深かったのは、リコーTHETAのレンズのカットモデルが出ていたこと。その場にいた説明員にきいてみると、カットモデルどころか中を見せたのは初めてだといいます。

もちろん前も後ろも単焦点レンズなのですが、これ、真ん中にある正方形のもの斜めに貼り合わされているプリズムで前と後ろから入った光をそれぞれ左と右に光軸を曲げているんですね。で、左右に残りのレンズ群とセンサーがあって、そこに結像させているわけです。

360度のカメラの場合、死角ができないようにカメラはできるだけ薄いほうがいいのですが、多くのメーカーではカメラボックスの前後がサイコロのようなかたちをしているか、レンズとセンサーの位置が上下にずれています。THETAがこれだけ薄くできるのは、こういう仕組みだったんですね。

 

ムービーとスチルはどうなっていくのか?

徐々にムービーとスチルの垣根はなくなっていきますが、やはりこれまで動画ユーザーはInter BEEのほうに行って、CP+にそれほど来ている感じはありませんでした。

メーカーが開催するセミナーも、基本的に写真ユーザーをターゲットにしていて、動画セミナーだとしても、その人たち向けの動画の提案になっていたりします。

今年は2月号の巻頭でお届けした鉄道写真家の広田尚敬さんがパナソニックブースでGHによる静止画と動画の楽しみ方の提案をされていました。と言うか、ムービーメインで、静止画はそこから抜き出せるんだから、という動画メインのお話でした。

セミナーの中で、これから動画を始めたい人たちはビデオサロンという雑誌が参考になるという話をなんどもしてくださって恐縮しました。私がこの位置でみているからプレッシャーをかけたのかと思ったら、お話し中は私がいることに気が付いたなかったそうです。つまり、リップサービスでもなんでもなく、本心で奨めてくださっていたわけで、本当にありがたい話です。

ブースのなかでは、ソニーはスチルからムービーを本当にシームレスで扱い始めた印象を受けました。カメラコーナーには、さりげなくFS5が置いてあって、こうなると手にとってさわる人もいます。

サイバーショットのRX0のセミナーはミュージックビデオで活用した話でしたし。

アネックスのほうで開催している中古カメラフェアで、玄光社としてブースを出しているのですが、ここでようやく今年から動画系のMOOKを今年から置いてもらえるようになりまりましたが、置いてみると、DaVinciの本もVRの本も、音声収録の本も結構売れるのです。それどこか、ビデオサロン最新号も結構売れました。

もう、特に気張らなくても、ムービーは自然に浸透していくような気がしました。

とはいえ、来年はもっとCP+の取材、がんばります。あとスピードもアップします!