2月17日、銀座アップルストアにて弊社コマーシャル・フォト主催のセミナー
「Monthly Prophoto」が開催された。
今回のテーマは、「フルHD動画が撮影できる一眼レフ キヤノンEOS 5D MarksⅡ」。
凸版印刷フォトグラファーの南雲暁彦さんと
本誌筆者としてもお馴染みの斎賀和彦さんによる講演が行われた。
◆会場は立ち見が出るほどの盛況ぶり
この日、約160名ほどの観客が訪れ、立ち見が出るほどのにぎわい。
フォトグラファーを中心とした客層だったが、
中には5D MarkⅡに関心を持つ映像制作者の姿も見られた。
◆凸版印刷フォトグラファーの南雲さんの講演の様子
凸版印刷フォトグラファーの南雲さんの講演の様子。
アイスランドにて撮影した写真と動画を紹介しつつ5D MarkⅡの魅力について語った。
「時おり風景になかに黒い点が写っていて、それを拡大してみると鳥だったんですね。
ここまで拡大しても鳥だとわかる解像感の高さに驚きました」
スチルカメラとしても申し分ない性能だが、
動画撮影でもフルサイズのCMOSが表現するシズル感や被写界深度の浅さが
ビデオカメラにはない一眼レフムービーの魅力だと語った。
◆斎賀さんの講演の様子
続いて斎賀さんの講演は、南雲さんが撮影した動画を使って、
5D MarkⅡのMacでの編集方法について編集の様子を記録した映像と共に解説した。
「5Dの映像ファイルはとても重たいので、トランジションなどのエフェクトを加えるとリアルタイムでのプレビューができなくなります。Proress422に変換してRAIDを組んで初めて使えるレベルになるかなといった感じです。ビデオカメラとしてはまだまだな点もありますが、シネマカメラのような味わいが魅力ですし、非常に可能性を感じさせるカメラなので、今後も使い続けていきたいと思います」
その後、質疑応答を行い、セミナーは終了。
◆講演終了後
撮影した動画の編集環境について関心を示す参加者が多く、
講演終了後に斎賀さんの元へ殺到。
WEBやMV、ローカルCMなどで実際に5D MarkⅡを使って撮影した事例も増えており、
実際に業務で編集を行うポスプロ関係者が熱心に質問を投げかけている姿が印象的だった。
◆会場での展示物
マイクやヘッドホンなどビデオカメラ関連のアクセサリーと組み合わせたもの(写真右)。
フルHDモニターで当日公開された映像を食い入るように見つめる人々(写真左)。
次回のセミナーでは、5D MarkⅡで実際に作品を制作したMV制作者の講演を予定しているという。
一眼レフムービーに関心がある人はぜひ参加してみてはいかがだろう。
◆関連サイト:コマーシャル・フォトMonthly ProPhotoイベント・セミナー情報