撮影監督 髙間賢治の映画撮影記
「安く撮る方法を知らなかったらどうするんだ?」
数々の低予算映画を「名作」にしてきた映画カメラマンが語る現場のノウハウ
著者:髙間賢治
ISBN:978-4-7683-1120-2 C0072 1800円+税 10月22日発売(現在予約受付中!)
2011年から2018年にかけて連載されてきた
「撮影監督 髙間賢治のデジタル映画制作記」が一冊の本に!
連載終了に合わせてビデオSALON.Webに掲載された、
テレビドキュメンタリーカメラマン板谷秀彰さん、
髙間さんの青春時代を描いた映画「止められるか、俺たちを」の撮影を務めた
辻智彦カメラマンとの対談も収録。
10本以上タッグを組んできた金子修介監督からの寄稿も!
目次より
- 1時間半の映画をどうやって7日で撮るか
- ヴィム・ヴェンダースにデモDVDを渡す
- 『死にゆく妻との旅路』でのカメラ選びのこと
- EOSムービーでドキュメンタリーを撮る仕事が続く
- 地元の人の軽トラで移動撮影をする
- カットを割らないほうがスマートになることが多い
- 1kmにも及ぶレール移動撮影は無事成功した
- 映画からフィルムがなくなる歴史的転換点がやってくる
- ライトを切ったほうが綺麗ですよ、と岩井監督が言う
- プロも学生もカメラは手持ちのものを使う時代
- 劇映画よりドラマチックな凄まじい人生がある
- 自分専用のレンズを持つことは長年の叶わぬ夢だった
- 即断即決即行動でないと徹夜の連続になってしまう
- アメリカに行ってみたら別の映画制作現場があった
- シネスコの終焉から15 年後にシネスコで撮影した話
- デジタル時代に正しいシネスコを作ろうという動きが!
- 日本のドラマにはもれなく「外観の柱」がついてくる
- 役者に寄り添って見るには移動撮影は欠かせない
- アカデミー外国語映画賞の日本代表を選ぶ
- 単身デイパックを背負って海外の仕事に行きたい
- 寄ってたかって知恵を出すという作業がなくなった
- 最近とみに「映画は地方の時代」と思うことが多い
- Eテレのトーク番組をカメラ7台で収録する
- 『冬のソナタ』のユン監督と北海道をロケハンする
- カメラが主人公の目になる映画
- 狭い場所のほうがシネスコが活かせる
- 映画を見てもらうのは作る以上に大変
- サム・シェパードで思い出す二人の名撮影監督
- 照明技師を置かずに少ない照明で撮った『ラスト・キャバレー』のこと
対談1 髙間賢治さん×板谷秀彰さん 映画とテレビ、撮影現場の45年
対談2 髙間賢治さん×辻智彦さん カメラマンの仕事は監督の世界を具現化すること
寄稿 髙間さんへ至り現在まで 金子修介(映画監督)
髙間賢治 プロフィール
1969年若松孝二監督の元、撮影助手として撮影現場に入り映画人生をスタート。当時の若松プロを描いた青春映画『止められるか、俺たちを』は2018年10月に全国劇場公開。髙間氏役の撮影助手が映画の中で重要な役割を果たしている。その後、現在まで45年以上映画の現場で撮影監督として活躍。海外研修で得たアメリカでの撮影現場のノウハウを元に照明までカメラマンが管理する「撮影監督」システムを提唱。日本の映画制作業界に広めた功績も大きい。金子修介監督とのコンビで10本以上。三谷幸喜作品のデビューから2作「ラヂオの時間」「みんなのいえ」を撮影。「1999年の夏休み」「ナヴィの恋」「ホテル・ハイビスカス」「死にゆく妻との旅路」など低予算ながら後に名作と呼ばれる作品を数多く手掛けてきた。2000年以降は若手の映画監督と組むことが多い。
ご購入はこちらから 10月22日発売(現在予約受付中!)