昨年秋に開発発表されたパナソニックのフルサイズミラーレス、Sシリーズが海外で正式発表された。

価格は24.2MピクセルのS1がUSサイトによると2499.99ドル、47.3MピクセルのS1Rが同じく3699.99ドルということなので、S1は30万円前後だろうか? GH5Sのスタート時点と同じくらいと思われる。

両モデルともフルサイズミラーレスとしてはじめて4K/60p内部記録に対応する。S1のほうがより「動画仕様」になっており、4K HDR(HLG)4:2:0 10bit内部記録が可能である(S1Rは4:2:0 8bitどまり)。

S1はオプションとファームウェアアップデートにより、V-Logと4:2:2 10bitの内部収録を実現する。

連続記録は4K/30pまでは無制限だが、4K/60pは29分59秒の制限がある(S1Rは連続15分という制限)。S1Rのみ6Kフォトに対応している。

小型軽量は無理に追求しておらず、一眼レフに近いボディの厚みがある。

XQDとSDのデュアルスロット仕様。

HDMIはスタンダード端子。

液晶パネルはGHのようなバリアングルではなくチルトタイプに。ただし縦位置でもチルトする機構。バッテリーは3100mAhの新タイプを使用する。

レンズマウントはライカ、シグマとアライアンスを組んだLマウントで、カメラに合わせて3本が発表された。標準ズームのLUMIX S 24-106mm F4、望遠ズームのLUMIX S PRO 70-200mm F4、単焦点のLUMIX S PRO 50mm F1.4(下)で、2社からの製品発表はまだない。

 

オプションにはなるものの、このサイズと価格で35mmフルサイズ、4K 10bit Log収録ができるムービーカメラは稀有な存在。どんな世界を見せてくれるか、日本での正式発表と発売が楽しみだ。

Panasonic USのLUMIX Sシリーズのサイト

https://shop.panasonic.com/lumixs