ニコンは動画撮影機能「Dムービー」を搭載したエントリー向け一眼レフカメラD5000を5月1日発売した。向きや角度を変えられるバリアングル液晶モニターがライブビュー撮影に便利で、動画撮影にも威力を発揮してくれそうだ。
ニコンD5000は自在に向きや角度が変えられるバリアングルモニターを搭載し、ライブビューや動画撮影が可能なエントリーユーザー向けのデジタル一眼レフカメラ。有効画素数1230万画素のニコンDXフォーマットCMOSセンサーを採用。11点のフォーカスポイントを持つ「マルチCAM1000オートフォーカスモジュール」を搭載し、「シーン認識システム」との連動で、背景や前景、人物の位置などから最適なフォーカスポイントを判断してピント合わせを行う。
また、新たに「顔認識システム」を採用。他にライブビュー時のターゲット追尾機能や、撮影時に明るい部分と暗い部分の露出を自動的に調整して目で見たイメージに近づけてくれる「アクティブD-ライティング」、撮りたいシーンに合わせて簡単に適切な設定が行える19種類のシーンモードなど、エントリーユーザーには便利な機能が充実している。
◆バリアングル液晶モニターに注目
何より注目したいのは、ニコンの一眼レフとしては初の採用となるバリアングル液晶モニター。液晶は2.7インチ、約23万ドットの高精細で、視野率100%を誇る。手前に180°開き、開いた状態から反時計回りに180°、時計回りに90°回転し、極端なローアングルやハイアングル、「自分撮り」など、ファインダーを覗くのが困難な撮影に効果を発揮する。スチルのライブビュー撮影はもちろん、動画撮影にも便利に使えそうだ。
◆HD再生に対応した動画記録サイズ
動画撮影機能「Dムービー」は中級機D90に続く搭載。記録サイズはHD再生に対応した1280×720(720P相当)での撮影が可能で、他に640×424、320×216が選べる。フレームレートは24fps、動画ファイルはAVI形式、音声はモノラルとなる。
中上級機種から始まったデジタル一眼の動画撮影機能は、エントリーモデルへと拡大している。一般的なビデオカメラよりも被写界深度が浅く、そのボケ味を生かした映像作り、さらに豊富な交換レンズを使った多彩な撮影が気軽に味わえるようになってきた。
オープン価格(実勢8万5千円前後/ボディ単体)
レンズキット(実勢10万円前後)、ダブルズームキット(実勢13万円前後)も発売
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