リモコン雲台を製造販売するカナリアは、赤外線制御により雲台とともにビデオカメラの遠隔制御を可能にしたコントローラ(1chと4ch)とボタンコントローラ(1ch)を発売した。これにより、LANC端子の付いていない民生用ビデオカメラでもリモコンによる操作が実現する。


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1ch コントローラ(赤外線制御)
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1ch コントローラと超小型雲台、ビデオカメラの接続例
カナリア社のリモコン雲台は、LANC端子接続によりコントローラからビデオカメラの遠隔制御を行えるようになっていた。ところが、近年の民生用ビデオカメラは小型化に伴いLANCの付かない機種が多くなってきた。そこで、民生用ビデオカメラのほとんどのメーカー・機種に付属する赤外線リモコンを利用した遠隔操作を実現するため、これまでの1ch コントローラに赤外線制御が行えるよう改良した新製品を発売した。
コントローラの左側にビデオカメラ付属の赤外線リモコンをはめ込み固定できるスペースがあり、赤外線アダプターを介して雲台とカメラを制御する。既存のシステムに簡単に追加でき、雲台ケーブル等もそれまで使用していたものがそのまま使える。カメラ付属のリモコンをそのまま使用できるため、メーカーや機種ごとに設定を変える必要がない。
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4ch コントローラ(赤外線制御)
同様にビデオカメラ付属のリモコンを使って赤外線によるカメラの遠隔制御ができる4ch コントローラも発売された。最大4台までの雲台とビデオカメラの制御が切替で行える。雲台のパン/チルトは従来どおりジョイスティックで直感的に操作できる。また、4台のカメラのモニター用画像を、ケーブル各1本で接続して画面分割ユニットを介して1台のモニターに出力することも可能だ。
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1ch コントローラより小型軽量でコストパフォーマンスにすぐれたボタンコントローラも、赤外線制御対応になって新発売された。4つのボタンでパンやチルトの操作を行うが、タテヨコ110mm×110mm、高さ45mm(突起部を除く)と手のひらサイズで、片手でも操作できるメリットがある。
コントローラの手前側に、ビデオカメラ付属のリモコンから赤外線を感知する受光部が付いている。また、スピードボリューム付きでパンニング時の旋回速度の調整が可能になっている。既存のシステムに追加でき、これまでの機材やケーブル類がそのまま使える点は1ch/4ch コントローラと同様だ。
ボタンコントローラ(赤外線制御)
1chコントローラ(赤外線制御)  オープン価格(実勢35万円前後)
4chコントローラ(赤外線制御)  オープン価格(実勢40万円前後)
ボタンコントローラ(赤外線制御) オープン価格(10万円前後)
問:カナリア株式会社 Tel.078-453-5288
http://www.canaria-net.co.jp