シグマは、SIGMA fpに対して、当初実装予定だった追加機能をはじめとした、2020年3月に発表した内容(SIGMA fp ファームウェアアップデートスケジュールについて)から更に対応項目が追加されたメジャーアップデートを行うと発表した。DCI 4K 12bitのHDMI RAW出力が可能になり、ATOMOS社製のモニター / レコーダー「NINJA V」によるHDMI経由のRAW記録に対応するだけではなく、ブラックマジックデザインの Blackmagic Video Assist 12GモデルによるHDMI経由のBlackmagic RAWコーデック記録にも対応するという。
機能拡張としては、ISO100、3200 のデュアルベース ISO 採用、カラーモードにOFF(切)を追加といったあたりが気になるところだ。
内容は以下の通り。
【追加機能】
・シネマグラフ作成 / 再生機能
・CinemaDNG再生機能
・Cineモードでのライブビューおよび動画撮影中の静止画撮影機能
・SIGMA fpで撮影した動画ファイル(CinemaDNG、MOV)から静止画ファイルを作成する機能
・動画撮影時のHDR撮影機能
・ディレクターズビューファインダーモード中の動画・静止画撮影機能
・DCI 4K 12bitのHDMI RAW出力機能
・ATOMOS社製のモニター / レコーダー「NINJA V」によるHDMI経由のProRes RAW記録に対応※「NINJA V」のファームウェアアップデートが必要。
・Blackmagic Design社製 Blackmagic Video Assist 12GモデルによるHDMI経由のBlackmagic RAWコーデック記録に対応※Blackmagic Video Assist 3.3へのファームウェアアップデートが必要。
・ZHIYUN製ジンバル「WEEBILL S」でのカメラコントロールに対応※「WEEBILL S」のファームウェアアップデートが必要。※対応する機能については、ZHIYUN社のファームウェアリリース情報を参照。※今回のファームウェアアップデートはすべての機能に対応するものではない。SIGMAは今後もZHIYUN社との協力のもと、対応機能の拡張に取り組む。
・SHOOTメニューでのグレーアウト項目の説明文表示機能
・USBモードにカメラコントロールを追加※カメラをコントロールするためのSDK(ソフトウェア開発キット)の提供は7月上旬を予定。
【機能拡張・変更】
・ISO100、3200 のデュアルベース ISO 採用
・AF性能向上
⇒AF性能は速度、精度、
・評価測光の精度向上
・記録画質向上
・CinemaDNG UHD 12bitにおけるフレームレート25fpsおよび29.97fps記録が可能
・CinemaDNG FHD 12bitにおけるフレームレート100fps記録が可能
・CinemaDNG FHD 8bitおよび10bitにおけるフレームレート100fpsおよび119.88fps記録が可能
・カラーモードにOFF(切)を追加
・QS (クイックセット) に露出補正を追加
・動画撮影時にトーンコントロール「オート(弱・強)」の設定が可能
・ビデオクラス(UVC)でのUSB接続時における設定の変更が可能
・タイムコード入力に対応
・音声 BWF フォーマットに対応
・アスペクト比 7:6 の記録サイズを変更
・シャッター音の変更
【不具合修正】
・記録動画の暗部がちらつく現象を改善
・ビデオクラス(UVC)設定でのUSB接続時および動画撮影時の不具合の修正
・記録メディアへの記録安定性の向上
・その他軽微な不具合を修正
ファームウェアダウンロードページ
https://www.sigma-global.com/jp/download/cameras/firmware/
SIGMA fp製品情報
https://www.sigma-global.com/jp/cameras/fp-series/
SIGMA fp ファームウェア Ver.2.00 プレゼンテーション動画
ファームウェアVer2.0 概要とCINEモードのアップデート内容について
https://www.youtube.com/user/sigmaglobalvision/