2009年11月18日~20日まで開催される「Inter BEE」において、ソニーは映像編集素材を共有・管理し、映像制作ワークフローの効率化を実現するコンテンツマネージメントサーバー“HDXchange”「HDXS-C200」を発表した。NASベースのサーバーで、編集素材を共有するために必要なアプリケーションをインストールしている。発売は2010年初旬を予定している。
映像コンテンツ制作の現場では、近年フォーマットが多様化してHDVやDVCAMなどのテープ素材やXDCAMなどファイルベースの素材が混在し、これらフォーマットの異なる素材に対応するさまざまなノンリニア編集機が発売されている。
“HDXchange”「HDXS-C200」は、マルチプラットフォーム(Windows/Macintosh)に対応し、コンテンツマネージメントサーバーとして複数の編集機間での素材の共有や管理、閲覧を可能にする。XDCAMやXDCAM EX、HDV、DVCAMのHD・SD各種フォーマットをサポートし、フォーマットの異なる編集素材の一元的な管理を可能にする一方、ソニークリエイティブソフトウェアのVegas Pro9やアップルのFinal Cut Proなど、複数のノンリニア編集ソフトとの連携をサポート、シンプルかつ柔軟で効率的な制作環境を提供する。
HDXS-C200をコアサーバーとして、複数の編集機や閲覧・管理用のパソコン、素材取り込み用のPC、外部ストレージサーバーなどをネットワーク経由で接続、システムを構築する。ユーザーはこのネットワークグループにログインすることで、素材の登録や閲覧・管理機能が提供され、各種作業を行える。
HDXS-C200にインストールされるアプリケーションのうち、XDCAMなどファイルベースのデバイスとデータのやりとりをする「エクスプローラー」の一部機能と、テープデバイスからの取り込みを行う「ロギングアプリケーション」はWindowsのみの対応となるため、素材取り込み用PCは実質的にWindows機に限定される。また、ウェブブラウザからシステム管理が行える「ウェブ アドミニストレーション」の対応ブラウザはInternetExplorerとFirefoxとなる。
HDXS-C200 価格未定
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