TEXT◉編集部 一柳
ビデオユーザーにはおなじみの業務用ビデオショップ、フジヤエービック。親会社のフジヤカメラと経営統合して、フジヤカメラのフジヤエービック部門となっていたが、このたび、フジヤカメラ動画館として、10月1日にオープンした。場所は、カメラユーザーではおなじみの中野駅北口からすぐ近くのフジヤカメラのすぐ前。個人的に中央線沿線在住なので、フジヤカメラは自分のカメラをもっとも売り買いするショップになっている。行き慣れたフジヤカメラを目指して歩く道、ふと見るとそのフジヤカメラの前に新築ビルができている!
いつものフジヤカメラから出ると目の広がるのはこの光景。ここはどこ?という感じ。1Fが動画館、2Fが用品館となっている。ちなみに地下1Fはまだテナントが入っていない真新しいビル。
店内に入ると、動画館らしくレジの上のモニターが目立つ。
店内の様子はこんな感じ。実は中野ブロードウェイにあるフジヤエービックの3店舗のうち、ヘッドホンなどを扱っている店は残して、映像系の2店は閉店し、その中古機材などがこちらに移ってきている感じ。
ガラスばりなので非常にオープンな雰囲気で、街を歩く人がこんなふうに見える。目の前はパチンコ屋。
カールツァイスのレンズのディスプレイとパチンコ屋の招き猫。東京らしい、中野らしい風景といいますか。
しかし陳列棚にあるレンズは、シネレンズなど本格的なものでそのギャップに少しクラクラしてくる。
中古のリグパーツも揃っている。
ビデオ系の方にもおなじみなハンドヘルドの中古もあり、Z5Jでメモリーカード記録が可能なHVR-MRC1Kもこれだけずらっと揃っている。おそらくどこかのプロダクションがまとめて放出したのだろう。
それ以外ではEOS C300 Mark IIの中古が結構出ている。これはこの春にMark IIIが出たからだろうか。まあ、それは普通買い換えますよね、あの進化であれば。
フジヤエービックにあった三脚類がまったくなくなっているが、三脚は、上の用品館に移動しているそうだ。この辺りのレイアウトは、今後、動画館、用品館で見直していくとのこと。
2Fの用品館の三脚コーナー。こちらに少しビデオ用三脚が置かれていたが、正直、物足りない感じだった。映像のライティング関係も置かれていない。
店長の宮崎さん。これまでとは違うタイプのお客さんが入ってくるようになったという。スチルカメラのお客さんも入ってきやすいというのは利点で、入ったところに一眼とジンバルがあるのは、入りやすい雰囲気を醸し出しているかもしれない。また、これまでは一眼のレンズを案内するのに、中野ブロードウェイのショップから駅前のフジヤカメラまで案内しなければならなかったが、今は目の前なので、案内も精算も簡単になった。
実は新店舗開店にあわせてウェブもリニューアルされた。フジヤエービックのサイトはオーディオ系専門になり、ビデオ系は、フジヤカメラのウェブに入っている。これだけ一眼とビデオが融合した今としては、正しい分類だろう。
https://www.fujiya-camera.co.jp/shop/default.aspx
取材したときは、平日のお昼どきだったが、ショップにいるお客さんは、フジヤカメラの方が多く、動画館のほうは、ふらっと入ってくる人が少なめで、むしろ電話対応が多いようだった。やはりお客さんは法人が多いのだろう。今後はこの立地をいかして、カメラファンが動画の奥深い沼に入ってきてくれる入り口にあなってほしいと思った。