キヤノンは、3月中旬にEOS 5D Mark IIの動画機能を強化するファームアップを行う。正式な日時は決まっていないが、決まり次第、サイトで公開するという。
内容は以下のとおり。
【追記 3.16】
http://cweb.canon.jp/drv-upd/eosd/farm.html
3月16日、ファームウェアアップデートVersion 2.0.3が公開された。
【追記 3.18】
http://cweb.canon.jp/e-support/products/eos-d/100302eos5dmk2.html
特定の設定をすると、マニュアル録音レベルが変更されて音声が録音できなくなるという不具合が見つかり、ファームウェアのダウンロードサービスを一時中止している。
【追記 3.19】
http://web.canon.jp/imaging/eosd/firm-j/eos5dmk2/firmware.html
不具合を修正したファームウェアVersion 2.0.4が公開された。
1. フレームレートを追加・変更
1920×1080 30fps <29.97fpsに変更>
1920×1080 24fps <23.976fpsを追加>
640×480 30fps <29.97fpsに変更>
これまでは30pのみで、しかも29.97ではなかった。
ビデオに合わせた仕様変更がなされたとともに、24pが加わったのが新しいところ。
7D等にある1280×720pは採用されない。
ここは順当な進化だろう。
2. 録音レベル手動調整機能を追加(64段階)
驚いたのはこの部分。
ファームウェアの変更で、ここまで可能になるのか・・・。
レベル調整は撮影前にこのメーターを見ながら合わせる方式。撮影しながらの調整はできない。
また常時メーターを表示させることもできない。
ヘッドホン端子はないので、レベルをある程度固定させるという使い方だろう。
大入力が来た時のみリミッターが働くという仕様だともう少し安心できるかもしれない。
3. 動画マニュアル露出撮影時にヒストグラム表示(輝度またはRGB)を追加
INFOボタンを押すと表示できる。これも安心感につながる。
4. 動画撮影の露出モードにシャッター速度優先AE(Tv)モード、絞り優先AE(Av)モードを追加
さらに驚いたのはこの機能。
この機能の採用で、また5D Mark IIが他のラインナップに比べて一歩前進した印象だ。
明るさも、ISO感度を中心に制御しているのか、ある程度滑らかにかわるので、実用になる。
5. 音声のサンプリング周波数を変更(44.1KHz→48KHz)
※ビデオサロン4月号(3月20日)でファームアップした5D Mark IIを使用したレポートを予定しています。