アイファイジャパンは、無線LAN内蔵SDカード「Eye-Fiカード」の新製品「Eye-Fi X2カード」を発表した。自社開発した「X2 Engine」の搭載で無線メモリーカードとしての性能を大幅に引き上げている。3つのラインナップで、5月20日より家電量販店やオンラインストアで発売を開始する。
左からEye-Fi Connect X2(4GB)、Eye-Fi Explre X2(8GB)、Eye-Fi Pro X2(8GB)。
Eye-Fi X2カードは、自社開発の「X2 Engine」の搭載により、従来よりもストレージ容量がアップしただけでなく、Class6対応と書き込み速度も向上している。また、無線LAN規格IEEE802.11nの採用で、無線電波の到達距離や送信速度が向上し、画像や映像ファイルのアップロードがより高速になった。
エンドレス機能など新機能が満載
Eye-Fiカードの管理ツールは、これまでWebブラウザーで起動・実行される「Eye-Fi Manager」が使用されていたが、独立した専用のアプリケーション「Eye-Fi Center」を新たに開発し、本製品よりこちらに統合した。このアプリは従来の製品でも使用可能で、無償ダウンロード(http://support.eye.fi/downloads/)できる。
このEye-Fi Centerから他のオンラインサービスにアップロードや再送信が可能で、複数のサイトでファイルを共有できる。
Eye-Fi X2カードは新機能として、カード容量が一杯になるとすでに転送済みの画像ファイルを古いものから自動的に削除し、エンドレスに画像ファイルの転送が行える「エンドレスモード」を追加。このオン・オフはEye-Fi Centerで設定する。ちなみに、アップロードされていなければ、古いデータであっても自動削除はされない。
このほか、Eye-Fi Explore X2とPro X2は市街地に飛び交う無線LANの情報をもとに撮影場所を特定し、位置情報を付加する「ジオタグ」機能を追加。オープンネットワークへの自動接続によるアップロードにも対応した。
待望のAVCHD対応
これまでできなかったACVHDファイルや、ソニー製カメラからの動画のアップロードにも対応。AVCHDカメラからの高画質なHD動画が転送できるようになったことで、用途は大幅に広がるだろう。
最上位モデルのEye-Fi Pro X2は、アドホック機能により、無線ルーターがない環境下でもノートPCなどに転送が可能。さらにRAW画像の転送にも対応、ハイエンドユーザーの期待に応えた。これらの機能により、プロの現場でのワークフローを飛躍的に改善する。Pro X2は3Dカメラ等に利用される.mpoファイルの転送にも対応する。
カメラメーカーとの取り組みで、各メーカーより独自のEye-Fi連動機能を持つカメラ製品も続々開発されている。このほか、eモバイル社やミクシィ、スカイフック社などとのパートナーシップによる新サービスも始まる。
発表会に合わせて来日、説明をおこなった社長兼CEO・Jef Holove氏(左)とアイファイジャパン代表取締役・田中大祐氏
Eye-Fi Connect X2(4GB/Class6) オープン価格(想定実売¥6,980)
Eye-Fi Explore X2(8GB/Class6) オープン価格(想定実売¥9,980)
Eye-Fi Pro X2(8GB/Class6) オープン価格(想定実売¥15,800)
問:アイファイジャパン http://www.eiyfi.co.jp/