世田谷文学館で開催中の「植草甚一スクラップブック」展に行ってきた。
植草甚一は、あまりに本とレコードがあるので、晩年になって「古本屋でもやるか、名前は三歩堂にしよう」と書いていたこともあって、展示の最後に三歩堂なる古本屋が作られていて(もっとも実際に本を買えるわけではない)、そこは写真OK。
入ってみると、レコードの向こうに古い東芝製ステレオセット。
レコードプレーヤーとチューナーとアンプとスピーカーが完全一体になったこういったものが昔はあった。プレーヤーのところをこんなふうに開けるのが可愛らしい。
学芸員さんにきいたら、同じ世田谷区にある東宝の撮影所から撮影用として保管してあるものを借りてきたのだそうだ。
そういえば、植草甚一は東宝の社員だった。世田谷区つながりではなく、東宝OBというつながりで借りることになったのだろうか。
企画展は、文学館でやっていることもあり、美術よりではなく、文学より。
出版社に渡し、編集者が赤字を入れて印刷所に入稿した(といっても原稿を直しているのではなく、整理しているのだが)直筆の原稿が多数展示されている。
植草甚一スクラップブックは、7月5日まで開催中。