フィルムメイキングハンドブックを昨年書き下ろしていただいた酒井洋一さんが、次は16mmフィルム撮影を模索したいということで、2月にロシアのウラジオストクに撮影に行かれました。
無事、現像を終えて、すでにデジタルデータ化されているとのことですが、これからのワークフローを検証するために、ブラックマジックデザインさんに協力いただき、Cintel Scannerを試させてもらうことになりました。
このスキャナーは16mmも35mmも両方使えるタイプで、ほぼリアルタイムの時間でスキャンしていきます。
フィルムを渡してあとでデータを受け取るというのではなく、データ化しているところに立ち会えるというわけです。先週は、ブラックマジックデザインにお邪魔して、石井さんに16mmのフィルムスキャンをお願いしました。
フィルムをCintel Scannerのリールにかける石井さん。まるでオープンリールのテープをかけるような感じです。
すぐ隣にDaVinci Resolveのシステムがあって、そこにリアルタイムに画像が表示されます。それを見ながらフォーカスを合わせる。
作業中。
フィルムで撮られたものが浮きあがってくる感じで、デジタル撮影にはない興奮がありました。Cintel RAWで取り込み、そのままDaVinciで編集、グレーディングができるのですが、取り込んだままの状態でも、肌色はすごくきれいだし、洋服の色合いもなんとも言えません。
フィルムスキャナーからグレーディングまでこんな感じでできれたら、それこそ工房っぽいのですが。
このワークフローについて、いくらかかるのかまで含めて、5月売り6月号でレポートできる予定です。
その前に。
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よろしくお願いします。