UX180のテストを続けている。
シーンファイルのプリセットでいうと、これまではとにかくシネライクD、という感じだったが、デジタル一眼の調子に合わせたスチルモードというのも悪くない。被写体というか、作品に合わせて、どちらかを選べばいいのかもしれない。

以下、誌面に掲載しない地味なテスト。

スチルモードというが、本当にスチルカメラのムービーと調子が近いのかどうか興味が湧いていて、GH4と比較してみた。UX180はUHD/60p、GH4はUHD/30p。ホワイトバランスはUX180でワンプッシュでとったところ4830Kになったので、GH4はマニュアルで4800Kにした(100K単位)。

まず厳密ではないのだが、4K撮影時の画角をチェックしてみる。
GH4には14-140mmを装着して50mmに合わせた(レンズの指標の目分量)。
UX180のほうは、ズーム表示をmmにしてズームリングを動かし、50mmにしようとしたのが、ぴったりとはいかず49.7mm。つまりレンズの焦点距離を同じにして画角がどれくらい違うかチェックしてみたのが、差はこれくらい。

UX180
UX180STDZ.jpg

GH4
GH4STDZ.jpg

GH4はマイクロフォーサーズでセンサーはUX180の1.0型よりは大きいのだが、4K撮影時はクロップされるので、1.0型をフルで使っているUX180とそれほど差がなくなる。つまり4Kに関しては撮像面積は似たようなものになるということだ。

次に色とトーンだが、スタンダード(デフォルト)状態で比べるとこういった違い。
これはまさにビデオとスチルの違いそのもので、思ったとおり。
さすがに同じメーカーだけあって、色味は近いものがある。

UX180 F1:STD(左) GH4 STD (右)
UX180STDW.jpg GH4STDW.jpg

では、UX180のシーンファイル4のスチルモードと比較するとどうなのか?

UX180 F4:スチルモード(左)    GH4 STD(右)
UX180STILLW.jpg GH4STDW.jpg
UX180スチルは黒がぐっとしまって、かなり近づいた。色も近い。UX180のスチルモードがいいと思ったのは、GH4のスタンダードのトーンがいいという意味だったのか。

では、シネライクD同士だとどうなのだろうか?

UX180 F6:CINE D(左)    GH4 CINE D(右)
UX180CINEDW.jpg GH4CINEDW.jpg

うーん、かなり近い線行ってる。GH4の方の輪郭の強調感も抑えられているので、ますます近づいた感じだ。

では、シネライクVだとどうなのだろうか?

UX180 F5:CINE V (左)    GH4 CINE V (右)
UX180CINEVW.jpg GH4CINEVW.jpg

ガンマカーブは近そうだが、色によっては差が出てしまった。ともにデフォルトのはずだがカラーマトリクスが違うのだろうか?

ということで、UX180のスチルモードとGH4のスタンダード、もしくはシネライクD同士だったら、マルチカメラ撮影しても後処理要らずだろうか。

2017年に登場するGH5はセンサーも変わるので、このとおりにはならないかもしれない。
GH5が来たらまたチェックしてみよう。

はみだし検証テストでした。