今月の特集テーマは「映像と文字」。映像作品の印象を大きく左右するといっても過言ではないのが「文字」。フォント選びから級数、文字の置き方、ロゴやその動かし方など、その表現の幅は多岐にわたります。
今回の特集では文字が印象的な映像作品にスポットライトを当て、文字デザインやモーションといった観点から映像をより印象づけるための文字の見せ方を紐解いていきます。
●特集の内容
文字表現の基礎知識と歴史を学ぶ
個性溢れる文字表現を
生み出す“作字”テクニック
アジャラカ
文字には多種多様な造形が存在し、それぞれに固有の印象や深い歴史背景が存在しています。本記事では、テレビアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』劇中曲『ギターと孤独と蒼い惑星』MVのリリックデザインを手掛けたデザイナーのアジャラカさんを講師に招き、文字表現の基礎から書体の与える印象までを掘り下げ、“作字” で個性ある文字表現を生み出すためのテクニックを、実演を交えながら解説。
リリックデザインと、その思考
映像を主戦場に戦う
文字デザイナ-の仕事
ZUMA
映像作品の印象を大きく左右すると言っても過言ではないリリックデザイン。Eve『廻廻奇譚』のMVやアンジュルム『ライフ イズ ビューティフル!』のMVなど、数々のエンタメ作品においてリリックデザインを手掛ける文字デザイナーのZUMAさんを講師に迎え、リリックビデオの作り方、エディターとの連携の仕方、リリックMV業界の現状など、作例解説を交えながら詳しく語ってもらいます。
●VIDEO SALON2024年5月号は4月19日発売直感を画面に起こす!
MVやライブ映像の
モーションタイポグラフィ制作術
朝倉すぐる
さまざまな領域で映像のデザインを担当している朝倉すぐるさんはどのような考え方でモーションタイポグラフィを制作するのか?実際に朝倉さんが手がけた作品を例に、どのように文字を演出しているのか、そのテクニックを語ってもらいました。
映像ディレクター×文字デザイナー
モリサワのフォントでつながる映像クリエイティブ
朝倉すぐる/ZUMA
ここ数年で多く見かけるようになったリリックビデオ。そこでは視聴者の目を引き付ける文字デザインや
テキストアニメーションが大きな役割を担っている。ここでは映像ディレクター、文字デザイナーとしてリリックビデオに関わる朝倉すぐるさんとZUMAさんに制作の裏側とMorisawa Fonts の活用事情についてお話をうかがいました。
どこで止めても「画になる」秘訣とは?
楽曲イメージをふくらませる
リリックビデオの作り方
Moeko Miyoshi
楽曲や使用するイラストの雰囲気に合わせてさまざまなテイストのMVを手がけるMoekoさん。楽曲のテーマを活かしながら洗練された印象の作品に仕上げるため秘訣を聞きました。
フォントの知識からテキストアニメーション、MVでの実例まで
映像における文字とグラフィックのデザイン
Richard Falcema
グラフィックデザインを中心に映像、3D、ゲームなど様々な視覚表現を手掛けているRichard Falcema(リチャード・ファルセマ)さんに、文字を起点に、映像の魅力を引き出すデザインや、動かすことを想定したデザインなど、映像におけるグラフィックデザインの在り方について、グラフィックデザイナー兼映像ディレクターの視点から解説していただきます。
●VIDEO SALON2024年5月号は4月19日発売レトロな映像表現のノウハウを徹底解剖!!
映像と文字を駆使して
「ノスタルジー」を演出するには?
葛飾出身
古き良き文化を現代に取り入れ、若年層を中心に流行する“レトロブーム”。その表現はファッションや音楽のみならず、映像制作においても非常に注目されています。レトロな表現を取り入れた映像制作を日々行う葛飾出身さんを講師に招き、見る人にノスタルジーを感じさせる作品がどのようにできているのか、本誌の特集テーマである“ 映像と文字”という切り口から紐解いていきます。
DynaFontを使いたおせ!
フォント“力”を磨いて
映像の魅力をグッと高める
ナカドウガ
映像内の文字で大きな役割を担っているが、意外とおろそかにされやすいフォント。今回、映像エディターのナカドウガさんに登場いただき、「DynaFont(ダイナフォント)」を例に、映像の魅力を高めるためのフォント活用法を教えてもらいました。
●VIDEO SALON2024年5月号は4月19日発売●今月の話題
コダックのフィルムPORTRA 400をリファレンスに制作
映画『悪は存在しない』に見る
撮影監督とカラリストのルック開発のプロセス
北川喜雄/小林亮太
『ドライブ・マイ・カー』でタッグを組んだ濱口竜介監督とシンガーソングライターの石橋英子さんとの
共同企画としてスタートした本作は世界三大映画祭・ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞。ここでは本作のルックづくりを手掛けた撮影監督の北川喜雄さんとカラリストの小林亮太さんにお話をうかがいました。
CREATORS REVIEW
富士フイルムX100VIを
ビデオクリエイター視点で評価するとどうなのか?
伊納達也
富士フイルムX100Ⅵは上位機種と同じX-T5と同じセンサー・プロセッサーを搭載した高級コンパクトデジカメ。スナップシューター・ドキュメンタリーフォトグラファーをターゲットに開発されたX100Ⅵだが、ノンフィクション映像監督として活躍している伊納達也さんに、ビデオユーザー的な視点でこのカメラを評価してもらいました。
ビデオサロン5月号
●VIDEO SALON2024年5月号は4月19日発売