2015年以来の出展となったニコンの目玉展示は、同社が2016年秋に買収したイギリス・Mark Roberts Motion Control(MRMC)社による撮影用ロボット。

 

人気を集めていた撮影用ロボットBOLT

専用の制御ソフトで動きをプログラミングしてあり、2台のBOLTが曲に合わせて、ダンスするパフォーマンス。時折激しくアームが動き、「カメラがぶつかってしまうのでは?」と焦るが、ピタリと止まり、緻密に制御されている。アームは激しく動くものの、カメラはブレずに、しっかりと映像を撮れるのがポイントだという。

 

ブースとは別に、会場のメインエントランス付近でもBOLTとD850のスローモーション撮影機能が組み合わせられた展示ペースが設けられ、来場者はロボットの動きに合わせてダンスをして、その映像をリプレイして楽しんでいた。

 

その他ロボットを活用した効率的な制作体制の提案も

POLYCAM。ニュースキャスターの動きを自動追尾し、カメラの露出やフォーカスも自動制御できる。

 

POLYCAM PLAYERというロボット。会場ではサッカーの使用例。選手を座標として認識し、フォーカス・ズームをコントロールしてその動きを自動追尾する。さらに画像認識機能で、カメラはスタジアムの観客席に設置していても、間近で人が撮影しているかのようにスポーツ選手を追いかけ、より密着した映像を撮影できるという。

中身のカメラはD5が使用されている。

 

●メーカーサイト(英文)

https://mrmoco.com/nab2018/player.php

 

 

北米限定の“D850 FILMMAKER’S KIT”

北米限定になるが、ニコンでは「D850 Filmmaker’s Kit」を発売。初期ロットは発売と同時に既に売り切れる程の人気だという。

 

NINJA Flameと組み合わせることで、関税の関係で設けられている記録時間の30分制限を解消。フォーカスアシストにも役立つ。

 

レンズはAF-S NIKKORのF1.8単焦点レンズを3本(20mm、35mm、85mm)。フルサイズのFXフォーマットの他、APS-CフォーマットのDXでは1.5倍望遠で撮影できるため、クロップサイズを切り替えるのも画角のバリエーションを増やすコツだという。その他、ステレオマイクME-1と、インカム的な使い方もできるワイヤレスマイクME-W1、予備バッテリー2本が付属する。

 

 

CP+で好評だったD850の8Kタイムラプス映像も展示

D850では、8K相当の画素をいかしたタイムラプス撮影では、カメラ内RAW現像や、サイレント撮影機能、インターバルタイマー機能、タイムラプス撮影時の露出のバラつきを抑える露出平滑化機能など、これまでになく機能が充実している。3月に開催されたCP+と同じく、シャープの8Kモニターで展示されていた。

 

 

●メーカーサイト

http://www.nikon-image.com/