2019年4月号誌面で掲載したViewsAward2018-2019 選考作品のうち『空色SODA – 紺碧にふれる MusicVideo』を作った板谷勇飛さんには大学進学のため上京しているということで編集部に足を運んでいただいた (そのインタビュー記事はすでにアップ)。ほかの作者の方についても順次お伝えしていきたい。

毎月数多く送られてくるViews投稿作品の全作を視聴している岡野さんが [ Views Award 2018-2019 ] として挙げた1作はkamaさん制作の『嘉例川駅の1日』。

『嘉例川駅の1日』(2018年7月号 ベストムービー)より。この駅の一日を追いながら、地元の空気感まで描く。ラストシーンでは郷愁をさそう移動ショットが印象的。

kamaさんはViewsでこれまでただひとり、2度にわたりベストムービーを受賞。2018年12月号の『クルックの小さな冒険-近所の秘境編-』ではドローン映像の雄大さが眼を奪い、またバイクの「吹き出し」という温故知新的な手法も斬新にうつった。

ほかにも、『明治維新150年〜薩摩の夜明け〜』 『吹上浜 砂の祭典 ジュラシック・ファンタジー』など、地元・鹿児島に寄り添った作品制作をしている作者=kamaさん に、この1年の投稿作品を観てきた中で岡野さんが気になっていたことをお訊きしてみた。

 

◎何を撮るか、どんな作品にするかを、出発前、撮影前に決めていらっしゃいますか? そうでない場合は、どういう作品にするかをどのタイミングで決めていらっしゃいますか。

~私の場合は撮影前に、どんな作品にするか決めてから撮影する場合が多いです。そうでない場合は、帰宅後PCで撮影したフッテージを見ながら、使用楽曲も含めて構想を考える感じです。

 

◎撮影時、編集時に見る側の立場で考えることはありますか?

~作品作りでは、見ている方が飽きずに楽しく見られるよう撮影、編集を心がけています。
作品の尺についても、5分以上だと自分が見る側だったら少し長いと感じることもあるので、だいたい3分前後、おおむね2〜4分で作品を仕上げるようにしています。

 

◎作品にドローンやスタビライザーを使用するか否かについてはどのようにお考えですか

~私の場合、撮影機材をドローン → Osmo Pro → GH5Sの順番で揃えていったので、ドローン、スタビライザーの映像を作品中に使うことには、特に抵抗はありません。
ドローンが飛ばせる場所、状況であれば空撮を行い、フッテージを確認して作品に使うかどうか判断しています。空撮しても作品のイメージに合わなければ、使わないこともあります。
スタビライザーについては、移動撮影だけでなくスライダーショット、フイックス撮影にもスタビライザーを使用しています。近年は三脚、一脚使用禁止の場所も増えていると思うので、スタビライザーの出番はこれからも増えてくると思います。

ドローンが撮影機材の中で一番先に揃えたもの、というkamaさん。どうりでドローンの使い方が筋金入りと納得。ドローンだけに頼るのではなく、地上ではきちんと足を使っての緻密な素材集めも毎回感心するポイント。

 

◎他の投稿者の作品はご覧になっていますか?

~他の投稿者の作品も拝見しています。良い刺激をいただいています。

ありがとうございました。これからも精力的な制作活動とご投稿を期待しております。