被災地域で予定されている映像コンテストの状況について


日本全国で毎年さまざまな映像コンテストが行われていて、「ビデオサロン」でも毎号「コンテスト情報」でご紹介しているが、4月号に掲載したコンテスト情報のうち、3つが今回の東北太平洋沖地震で被災した地域で開催されるものだった。最も震災被害が大きいとされる宮城県で開催される「ショートピース! 仙台短編映画祭2011」と山形県の「山形国際ドキュメンタリー映画祭2011」、そして茨城県の「第15回水戸短編映像祭」である。
応募の検討や準備を進めている読者の方に情報をお届けする必要もあるので、それぞれのホームページにアクセスして、必要に応じて問い合わせてみた。


やはり被害が甚大だったのは仙台で、現在は復旧しているが、震災からしばらくの間は公式HPにアクセスができなかった。メールで事務局問合わせたところ、現在は作品管理が困難なため一旦公募を中止しているとのこと。公募の再開や新たな締切の設定は現在検討中だが、4月下旬までは詳しいことは決められない状況だという。
会場となるせんだいメディアテーク(伊東豊雄氏の設計で知られる)は、建物の構造自体は無事だったが、内部にかなりダメージを受けており、補修完了の見込みはまだ立っていない。映画祭は9月16日~19日の開催予定だが、状況によってはずれ込む可能性もある。しかし、「なんらかの形で必ず映画祭は行います」との前向きなコメントももらっており、引き続きその動向を見守っていきたい。
内陸部の山形は、比較的被害は少なかったようだ。「山形国際ドキュメンタリー映画祭」のHPでは、事務局からのお知らせとして、3月22日より平常勤務に戻り、物流に影響は出ているが作品募集の締切日程には変更はない旨の告知を出している。締切はインターナショナルコンペは4月10日、アジアの新進作家を対象にした「アジア千波万波」は5月31日となっている。映画祭は10月6日~13日の開催予定だ。
関東でも茨城県や千葉県は被害の大きかったエリアだが、「水戸短編映画祭」は予定に変更なく4月25日まで作品を募集中だ。仙台と同様に、会場の水戸芸術館が震災被害に遭い、施設復旧のため休館を余儀なくされている。同館で6月までに予定されていたイベントは延期・中止となっているが、6月以降には再開される見込みで、当初の予定である9月17日~19日の映画祭開催には支障がないと判断。水戸市内の郵便事情も安定を取り戻していることから、予定通り募集を続行することとなった。
このニュースの準備を進めていた矢先の4月7日、仙台市などで震度6強を記録する強い余震があった。一部で停電や津波はあったものの、幸いこの余震による大きな被害はなかったようだ。しかし、依然として予断を許さない状況であることは確か。最新の情報はそれぞれのHPでご確認いただきたい。
最後に、震災の混乱が続くなかで映画祭・コンテストの開催に向けて尽力されているスタッフ・関係者の皆様に、心よりエールを送りたい。
ショートピース! 仙台短編映画祭 http://www.shortpiece.com/
山形国際ドキュメンタリー映画祭 http://www.yidff.jp/
水戸短編映画祭 http://www.mitotanpen.jp/