ローランドは、NAB2009において、ビデオ・フィールド・コンバーター、エディロールVC-50HDを発表した。4月20日の本誌5月号でも紹介している。367,500円。6月発売予定。
VC-50HDは、手のひらサイズの映像コンバーターで、同社のフィールドレコーダーF-1と幅と奥行きはほぼ同じ。機能としては、HD-SDIとIEEE1394の変換だが、HD-SDI信号をHDVやDVに変換するだけでなく、MPEG2の2~50Mbpsに変換しての出力が可能。つまりHDVを超える高画質から超長時間記録まで用途に応じては幅広く使えるというわけだ。さらにHDMI端子を搭載し、モニターすることも可能。HD-SDIとHDVの双方向ダビング用にも使える。
またHD-SDI信号をHDVに変換する機能を使い、HDV入力機能を持つブルーレイレコーダーで、手軽に放送業務用機器からBDを焼くことができる。
基本パラメータはディップスイッチで設定が可能。50HDとPCをUSBで接続すれば、専用ユーティリティソフトで、より詳細なパラメータ設定を行うことができる。
駆動は3電源対応。単3電池8本のバッテリーケースをセットすることで、約2時間の動作が可能。ACアダプター、外部バッテリーにも対応。
もっとも想定されるのは、F-1(バージョン2へのアップが必要)と組み合わせて、HD-SDI出力を持つカメラからの信号をMPEG2の50Mbpsに変換してファイル記録したり、逆に超時間記録するといった使い方だろう。手軽にHDV以上のクォリティで、長時間映像収録が可能になる。その際、HDMI端子からモニター出力できるのも便利だ。
□エディロールVC-50HDの情報
http://www.roland.co.jp/products/jp/VC-50HD/index.html