(4月18日一部訂正)
ブラックマジックデザインはデジタルシネマカメラ、 Blackmagic Cinema Cameraを発表した。同製品は、非常に広いダイナミックレンジと高解像度センサーを特徴とし、内蔵の広帯域SSDレコーダーが搭載されている。さらに、オープンファイルフォーマットをサポートし、フルバージョンの DaVinci Resolve 、メタデータの入力ができる内蔵LCDも装備され 、これらすべてがコンパクトで魅力的なデザインにパッケージされ、 $2,995という低価格。ブラックマジックデザインの場合、世界統一価格なので、日本円にすると確実に30万円を切ることになる。発売は7月。
●高解像度 2.5K センサーによる、質の高いアンチエイリアスとショットのリフレーミング
● 13ステップのスーパーワイド・ダイナミックレンジが劇場映画並みのルックとディテールを表現
● 内蔵SSD が、広帯域RAWビデオおよび長時間の圧縮ビデオの収録を実現
● CinemaDNG 12 bit RAW、Avid DNxHD 、 Apple ProResといった、おなじみの NLE ソフトウェアと互換するオープンファイルフォーマット(カスタムファイルフォーマットなし)
● 標準 mic/line オーディオジャック入力、BNC 3 Gb/s SDI 出力、ヘッドフォン (カスタム接続なし)
● Thunderbolt、LANC リモートコントロール、そして標準 DC 12-30Vの電力接続
● カメラセッティングと撮影メタデータ入力のための容量性LCDタッチスクリーン
●Canon EF および Zeiss ZE レンズと互換
(ブラックマジックデザイン広報より訂正ZF→ZE、つまりEFマウントということです)
● 24、 25、29.97、30 fpsでの 2.5K および1080HD 解像度のキャプチャー
● Thunderbolt接続による、同梱 Media Express ソフトウェア経由でのカメラからのダイレクトキャプチャー
● Thunderbolt接続による 、同梱UltraScopeソフトウェアでの波形モニタリング
● カラーグレーディングソフトウェア、DaVinci Resolve 9.0 を同梱
Blackmagic Cinema Cameraは、13ステップのスーパーワイド・ダイナミックレンジ、大型2.5K センサー、オープンスタンダードな CinemaDNG RAW、ProRes そしてDNxHD ファイルを記録する帯域を確保した内蔵SSD レコーダー、メタデータをダイレクトに入力するための内蔵容量性LCDタッチスクリーン、標準オーディオジャック接続、内蔵Thuderbolt接続、3 Gb/s SDI 出力、ノイズを軽減するために冷温されたセンサー、超高品質Canon EF および Zeiss ZF マウントレンズとの互換といった機能を備えている。さらにBlackmagic Cinema Camera は、カラーコレクションのためにフルバージョンの DaVinci Resolve そして波形モニタリングのためのBlackmagic UltraScope ソフトウェアを同梱している。 UltraScope はThunderbolt 経由でラップトップでも稼働させることが可能だ。
Blackmagic DesignのCEOである、グラント・ペティはここ数年、ビデオファンの要望を次から次へと実現してきている。昨年はDaVinciResolveを画期的な低価格で提供。フリーウェアとしても充分な機能を試すことができるようになった。さらにATEMのスイッチャーも低価格で発売。そして今年はデジタルシネマカメラである。
グランド・ペティは昨年のコメントでは、「アマチュアのビデオマニアがやりたいと思っても、価格の壁があってできないことが、「カラーグレーディング」と「スイッチング」であり、それをハイアマチュアに開放したい」というようなニュアンスで語っていた。さらにそれ以上の展開があったとは・・・。
グランド・ペティはリリースにおいて、以下のように語っている。
「1990年代にテレシネのエンジニアだった頃から、ビデオカメラにフィルムと似たようなクリエイティブな表現ができる機能が搭載できれば、と思っていました。
しかしながら、デジタルビデオカメラは未だに重くて、金額も高く、一緒に使うアクセサリーも高額で出費のかさむものでした。誰でも手の届く価格でありながら、コンパクトで洗練されたデザインで、プロフェッショナルなビデオ撮影をもっと効率化できる機能を搭載したカメラのニーズがあると、
私どもはずっと考えていました。
そして、そのニーズに答えられたと確信しています!」