2010年10月28日~31日、東京都写真美術館において、アジアの傑作ショートフィルム14作品を集めた特別上映会「フォーカス・オン・アジア」が開催される。また、これと関連して、メキシコ出身のカルロス・キュアロン監督(「天国の口、終わりの楽園」脚本)と「パン屋再襲撃」のプロデューサー、ルーカス・アコスキン氏を特別講師に迎えて、クリエイター向けのワークショップを最終日の31日に開催する。
「フォーカス・オン・アジア」は、米国アカデミー賞公認でアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア}(SSFF & ASIA)が、東京国際映画祭の連動企画として行うもの。今年6月に開催された「SSFF & ASIA 2010」にて受賞、ノミネートされた作品を中心に、アジアのテイストがたっぷり味わえる選りすぐりの14本を上映する。日本をはじめアジア諸国でアニメーションへの関心が高いことを反映し、アニメーションにも焦点を当てたラインナップとなっている。
この中には、弱冠13歳の少年監督・仲村颯悟君の作品として話題を呼んだ「やぎの散歩」、ドラマ「花より男子」で知られる韓国の人気若手女優ク・ヘソンの監督作品「愉快なお手伝い」が含まれる。中でも最大の話題となるのは、村上春樹の同名の短編小説をカルロス・キュアロン監督がキルスティン・ダンスト(「スパイダーマン})とブライアン・ジェラティ(「ハート・ロッカー)」のキャストでショートフィルム化した「パン屋再襲撃」のワールドプレミア公開だろう。なお、この作品は11月1日より横浜・みなとみらいの「ブリリア ショートショート シアター」でも上映される。
「やぎの散歩」(GOAT-WALKING) 監督:仲村颯悟/10分24秒/日本/ドラマ
沖縄在住の仲村監督は、撮影当時13歳。
「愉快なお手伝い」(The Madonna) 監督:Hye-sun Ku/14分00秒/韓国/ドラマ
ク・ヘソン監督は韓国の若手人気女優。SSFF & ASIA 2010で話題賞に。
「パン屋再襲撃」(The Second Bakery Attack) 監督:Carlos Cuarón/10分00秒/メキシコ・アメリカ/コメディ
村上春樹の同名の短編小説を映画化。
Program A(7作品)とProgram B(8作品)を交互に上映する形で、二つのプログラムを通しで観られる2プログラム券も販売される。プログラムの詳細はWEBサイトで確認のこと。
最終日にあたる10月31日には、「パン屋再襲撃」でコンビを組んだカルロス・キュアロン監督とプロデューサーのルーカス・アコスキン氏によるワークショップが行われる。彼ら自身の経験に基づいたハリウッドでの成功の軌跡、映画制作のノウハウなど、映画作りを目指すクリエイター必見の内容となっている。タイムスケジュールは14:00~18:00、参加費は無料。ただし、事前登録が必要。
■会場
東京都写真美術館1Fホール 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
■チケット
1プログラム券 前売¥1,300 当日¥1,500
2プログラム券 前売¥2,200 当日¥2,500
学生 前売/当日¥1,300
シニア(60歳以上)・障害者割引¥1,000(身分証、障害者手帳を提示)
チケット販売:チケットぴあ Tel.0570-02-9999 http://t.pia.co.jp
Pコード:1プログラム券557-004/2プログラム券462-259
店舗販売:サークルK・サンクス、ぴあ各店舗
SSFF & ASIA 「フォーカス・イン・アジア&ワークショップ」サイト
http://www.shortshorts.org/focus_on_asia_2010/