オリンパスはマイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼・OM-D E-M1 MarkⅡの開発発表を行い、9月20日よりドイツで開催されている「フォトキナ2016」に参考出品している。E-M1 MK2は従来比3.5倍の高速化を達成した画像処理エンジン「TruePic Ⅷ」や新開発の121点オールクロスタイプの像面位相差AFセンサーを備えた有効画素2037万画素のCMOSセンサーを搭載する。読み出し速度が従来の3倍になり、ローリングシャッター歪みも抑えられるという。同社ミラーレス一眼としては初めて4K撮影にも対応する。
手ブレ補正を強化
▲センサーシフトによる5軸手ブレ補正のイメージ
定評のある5軸手ブレ補正はアルゴリズムの最適化により5.5段の補正性能を実現。同時に発表されたM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROなどのレンズ内手ブレ補正搭載レンズと組み合わせると、補正性能を6.5段に向上できるという。また、画角は狭まるものの、動画には専用の電子手ブレ補正を併用することで安定した手持ち撮影を可能にするという。
▲E-M1 MarkⅡにパワーバッテリーホルダーHLD-9を装着した状態
4K動画記録に対応。HDMI出力も
動画記録方式はMOV。圧縮方式はMPEG-4 AVC/H.264。主な記録モードは下記の通り。 また、Logではないものの、カラーグレーディング向けのピクチャーモード「Flat」を用意する。
解像度 | フレームレート | フレーム間予測 | 最大ビットレート |
4096×2160 | 24p | IPB | 約237Mbps |
3840×2160 | 30p、25p、24p | IPB | 約102Mbps |
1920×1080 | 60p、50p | IPB | 約52Mbps |
1920×1080 | 30p、25p、24p | ALL-I/IPB | ALL-I時:202Mbps/IPB時:約52Mbps |
記録メディアはSDカードでダブルスロットを採用。指定したカードに記録する「標準」、指定したカードがフルになると、もう一枚のカードに記録を行う「自動切り替え」、それぞれのカードに指定した画質で記録する「振り分け」、両方のカードに同じ画質モードで記録する「同一書き込み」の4種類から選択できる。スロット1はUHS-Ⅱ、UHS-Ⅰ対応、スロット2はUHS-Ⅰ対応。
この他、HDMI出力は外部モニターに映像と情報を出力する「モニターモード」と外部機器で録画するために映像のみを出力する「記録モード」を選択できる。「記録モード」時はカラーサンプリングは4:2:2で、ビット数は8bit。音声はない。カメラで録画時は4:2:0から4:2:2にアップサンプリングして出力される。
また、同社リニアPCMレコーダーLS-100との連携機能で、動画撮影と同期して録音を開始できる「REC同期」機能を備える。あとから音声と動画との同期を取りやすくする「スレートトーン発生機能」も合わせて搭載される。
◆ニュースリリース
http://www.olympus.co.jp/jp/news/2016b/nr160920em1mk2pkj.jsp