米国アカデミー賞公認、日本発・アジア最大級のショートフィルムの祭典「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」(SSFF&ASIA)。2010年度は6月10日~20日開催され、グランプリをはじめとする受賞作品の上映が8月15日までブリリア ショートショート シアター(横浜市・みなとみらい)で行われている。今年度のグランプリに輝いた作品「ミュージアムとショコラ」(Thomas Korthals Altes監督/オランダ)は、2011年度米国アカデミー賞短編実写部門のノミネート選考対象作品に決定している。
早くも来年2011年度の開催に向けて、作品の公募が8月1日より開始された。ちなみに、2010年度は全世界から4,000本を超える応募があった。
オフィシャルコンペティションと4つのテーマ部門
ショートショート フィルムフェスティバル&アジアでは、まず国際部門で米国アカデミー賞選考対象となるオフィシャルコンペティション部門があり、監督の出身国や製作国などにより<インターナショナル部門><アジア部門><ジャパン部門>のいずれかに振り分けられる。各部門でそれぞれ優秀賞が選ばれ、その中からグランプリ1本が決定する。
オフィシャルコンペのほかに、下記4つの部門が設定されている。
●NEO JAPAN ※非コンペティション
●ストップ! 温暖化部門
●旅シヨーット! プロジェクト
●オンラインプロジェクト
応募は作品の完成時期によって、一次と二次に分けて行う。
①2010年8月1日以前に完成された作品(一次募集)
募集期間 : 2010年8月1日~12月1日(当日消印有効) ※前年度に応募した作品の再応募は不可
②2010年8月1日以降に完成された作品(二次募集)
募集期間 : 2010年8月1日~2011年2月1日(当日消印有効)
※応募状況により募集締切前に上映作品が確定する場合あり、確定以降に応募された作品は次年度の選考対象になる。
各部門の応募概要は以下のとおり
<ジャパン部門>
オフィシャルコンペティションの1部門として、米国アカデミー賞短編部門のノミネート選考対象となる。
・日本国内初公開であること
※2011年6月の映画開催までに、日本のメディアにおける商業上映やフェスティバル参加等、公の場で上映された作品、上映予定のある作品は応募不可。
・25分以内(エンドロール含む)
・2009年1月以降に制作された作品
・プロモーションビデオ(ミュージッククリップ)を除く全ジャンル
<NEO JAPAN部門>
非コンペ形式。より多くの日本の作品を紹介する目的で2008年より設立。
・日本国内初公開については不問
・25分以内(エンドロール含む)
・2009年1月以降に制作された作品
・プロモーションビデオ(ミュージッククリップ)を除く全ジャンル
<ストップ!温暖化部門>
地球温暖化防止の国民運動「チーム・マイナス6%」との連携により、2008 年に新設。3 年目となる2010 年から、よりCO2 削減に向けた新たな国民運動「チャレンジ25キャンペーン」(環境省)と連携し展開。
・「地球温暖化」やその対策をメインテーマとする
・25 分以内(エンドクレジット含む)
・制作年度は不問
・プロモーションビデオ(ミュージッククリップ)以外の全てのジャンル
<旅シヨーット!プロジェクト>
観光庁とのコラボレーションにより、2010 年からスタートしたプロジェクト。国内観光振興の一環として、「旅っていいな」、「旅がしたくなった」「日本に行きたくなるね」をキーワードに「日本の旅」、「日本の魅力(全国各地対象)」を描写する作品を募集。
・日本の魅力を描写する作品、見た人が旅に行きたくなるような作品
・日本国内で撮影された作品に限る ※作品制作者の年齢・国籍は不問
・20 分以内(エンドクレジット含む)
・制作年は不問
<オンラインプロジェクト>
アーティストの楽曲からインスパイアされて製作するショートフィルムのコンペティション「ミュージックShort クリエイティブ部門」(2010年スタート)を拡大し、インターネット上で年間を通じた映画祭を展開。公式サイト内で随時エントリーされる楽曲を使用したショートフィルムを公募。一次審査を通過した作品は、サイト上で視聴がいつでも可能となる。
・オンラインプロジェクト指定楽曲を使用した映像であること
・指定楽曲は1作品1曲の使用とする
※指定楽曲はJASRAC 等音楽著作権団体に登録済みのものとし、原盤権保持者、楽曲シンクロ権の許可を得ています
・楽曲自体の総尺の3 分の1 以上を使用するものとし、使用箇所は問わない
・楽曲は映像作品冒頭および中間、エンディングのいずれかのみでの使用も可
・作品の尺は最大10 分(エンドクレジット含む)
各部門の詳細な募集要項・応募フォームは、SSFF&ASIAオフィシャルサイトにて
http://www.shortshorts.org