ソニーの家庭用ビデオカメラ、2013年のラインナップが明らかになった。目玉はレンズと撮像素子を一体にした光学ユニット全体を動かすことで強力な手ブレ補正を実現する『空間光学手ブレ補正』。従来は最上位機種のみに搭載されていたが、ユニットの小型化に成功したことで、今回のモデルからハイクラス、ミドルクラス、エントリークラスそれぞれに空間光学手ブレ補正モデルを用意。
 画質面では、映像処理エンジン「BIONZ」を改良する事で、解像感を向上したという。また、前モデルでワイド撮影に対応しており、35mm換算でPJ790Vは26mm、PJ/CX630Vは26.8mm、CX430VとPJ/CX390は26.8mmの広角撮影に対応する。


プロジェクターの解像度アップ! マイクは外に飛び出す形状に


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HDR-PJ790V オープン価格(15万円前後) 1月18日発売
 ハイエンドモデルとなるPJ790Vには空間光学手ブレ補正とプロジェクターを搭載。撮像素子は1/2.88型。総画素数は665万画素で、有効画素は動画撮影時で614万画素(16:9)となる。レンズはカールツァイスのバリオ・ゾナーT*でフィルター径が52mm。虹彩絞りは6枚羽根となる。内蔵メモリーは96GB。マイクは筐体から飛び出したデザインになり、カメラ内部のズーム音を低減できる他、ウィンドジャマーを被せられるなど風防対策もしやすくなっている。
 プロジェクターは前モデルPJ760Vから、輝度が20から35ルーメンに。解像度も640×360から854×480ドットに向上している。また、外部入力用のHDMIマイクロ入力端子を備えており、BDプレーヤーやPC、スマホ、タブレットなどと接続して様々な動画コンテンツを楽しめる。プロジェクター入力は、ミドルクラスやエントリークラスのプロジェクター搭載モデルにも搭載されている。

ミドルクラスの違いはプロジェクターの有無


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HDR-PJ630V  オープン価格(推定11万円前後) 1月18日発売
HDR-CX630V オープン価格(推定10万円前後) 1月18日発売

 ミドルクラスは2機種を用意。プロジェクター搭載のPJ630Vにはボルドーブラウンとブラックのカラーバリエーションがある。2モデルの仕様は共通で、主な違いはプロジェクターの有無。撮像素子は1/3.91型。総画素数は総543万画素、動画有効画素数は502万画素(16:9)となる。内蔵メモリーは64GBを搭載。レンズはGレンズで、フィルタ径は46mm。絞りは虹彩絞りではない。ビューファインダーは搭載されておらず、タッチパネルの液晶モニタは3型92.1万画素。PJ630Vのプロジェクター輝度は20ルーメン。解像度は640×360ドットとなる。

エントリーモデルながら、CX430Vには空間光学手ブレも


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HDR-CX430V オープン価格(推定8.5万円前後) 1月25日発売
HDR-PJ390  オープン価格(推定7.5万円前後) 1月18日発売
HDR-CX390  オープン価格(推定6.5万円前後) 1月18日発売

 空間手ブレ補正を搭載したCX430Vのみ撮像素子は1/3.91型。総画素数は543万画素とミドルクラスと共通。ただし、有効画素数が動画時で223万画素(16:9)となる。レンズはGレンズで、フィルタ径は46mm。絞りは虹彩絞りではない。
 光学30倍(デジタル350倍)、エクステンデッド55倍のズームの高倍率モデルCX/PJ390の撮像素子は1/5.8型。総画素が239万画素で、動画有効画素は229万画素(16:9)となる。この2機種のみ他と異なり、24p記録やGPS/地図データには対応していない。

アクセサリーシューと端子がリニューアル


 今回のモデルからアクセサリーシューとカマボコ型のA/Vリモート端子がリニューアルされ、コンデジやデジタル一眼と共通化される。ビデオカメラと同じアクセサリーを使いまわせるようになる。
◆製品情報
http://www.sony.jp/handycam/