ソニーは、9月10日よりオランダ・アムステルダムで開催されている国際放送機器展「IBC 2010」において、XDCAMの新製品PMW-500を出品。同日、この製品を10月末に発売するとアナウンスした。希望小売価格は3,129,000円(税込)。
PMW-500は撮像素子に3板式2/3型220万画素フルHD CCD、14ビットA/Dコンバータを搭載した“PowerHAD FX”CCDを採用。フラッシュバンドが発生しないため、過酷な撮影シーンに対応できる。同じ撮像素子を搭載するPDW-F800やPDW-700と同様に、感度はF11、S/N比59dbを実現した。
記録メディアにはS×Sメモリーカードを採用、記録ビットレート50Mbps、フルHD,4:2:2サンプリングに対応したMPEG HD422コーデックの記録が可能。ファイル形式は放送業界で標準的なMXF形式を採用。国内外で広く使われているMPEG HD422・MXFファイルでの制作環境をさらに拡充する。
MXFファイルでの記録には、XDCAM/Professional Discで好評のプロキシAVデータもS×Sカードに記録する。また、XDCAM EXで採用されているMP4ファイルでの記録にも対応する。
HDCAMカムコーダーやXDCAM HD422カムコーダーで採用されているHDVFシリーズビューファインダーが使用可能。HD白黒CRTビューファインダー「HDVF-20A」「HDVF-200」、HDカラービューファインダー「HDVF-C30WR」「HDVF-C35W」を用途に応じて使うことができるほか、XDCAM EXカムコーダー「PMW-350」「PMW-320」に付属しているHDカラービューファインダーも流用が可能。ちなみにこのファインダーは、「CBK-VF01」として来年3月に別売もされる予定(希望小売価格税込42万円)。
本体にも3.5インチの液晶モニターを搭載。収録した映像のプレビューや、収録素材のサムネール表示などが可能になっている。
多彩な撮影機能とオプション
スローシャッター撮影(最大16フレーム)やインターバル記録、ハイパーガンマ機能、キャッシュREC機能など、さまざまな撮影機能を搭載。XDCAM EXカムコーダーと同様に、HDカメラアダプター「XDCA-55」、HDカメラエクステンションユニット「XDCU-50」に対応し、スタジオカメラとしての用途にも使うことができる。そのためのオプション、SDIコンポジット入力50ピンインターフェイス「CBK-HD02」は10月末に発売予定(価格未定)。
また、Wi-Fiアダプター「CBK-WA01」(税込60,375円)を接続することにより、メタデータワークフロー“XMPilot”に対応する。これのより、Wi-Fi経由でのライブロギング/ライブビューイングが可能になる。このほか、MPEG IMXC/DVCAM記録再生オプション「CBK-MD01」(税込21万円/10月末発売)、ダイナフィットショルダーパッドオプション「CBK-SP01」(税込5万8000円/発売済み)などが用意されている。
さらにソニーでは、XDCAMによるファイルベースワークフローをより拡充すべく、内蔵ストレージを搭載し収録と再生・転送など複数のオプレーションを同時に行うプロフェッショナルメディアステーション「XDCAM Station」を開発中。VTR的な容易な操作性を確保しながら、ネットワークを介したファイルの高速転送やノンリニア編集システムからのダイレクト編集、内蔵ストレージに収録したファイルの共有を実現する。
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プレスリリース http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201009/10-121/