ソニーから登場する家庭用4KビデオカメラFDR-AX1はFX1、FX1000、AX2000などのフラッグシップモデルの血を引き継ぐ面持ち。レンズ部は新開発のものではなくAX2000のレンズを4K用にブラッシュアップしたもので、センサーはAX2000では1/3インチの三板式だったが、AX1では1/2.3インチの単板式となる。
家庭用のAX1はXAVC S規格を採用
ソニー
FDR-AX1
オープン価格(推定42万円前後)
11月8日発売
記録方式はXAVC S。これは業務用に開発されたXAVCフォーマットを民生向けに拡張したものでSは「スタンダード」の意味。解像度は最大3840✕2160ピクセル。4Kでの60p、30p、24p撮影が可能になっている。これまで同社のカメラではインターレース記録モードを搭載きたが、このカメラは純プログレッシブ記録のカメラとなる。圧縮方式はH.264、Long GOPとなる。カラーサンプリングは4:2:0。ビット数は8bit。ビットレートは4K撮影時に最大150Mbps、HD撮影時最大50Mbpsの高ビットレート撮影に対応。
4K映像はXQDカードに記録する
XAVC S記録用に今回採用されたXQDカード。左はエントリーモデルのNシリーズ。中央と右は高速読み書きが可能なSシリーズ。
XAVC Sの記録は高ビットレートでの録画になるため、これまでのSDカードやメモリースティックへは録画することができない。そのため今回新たに採用されたのがXQDカードだ。XQDカードはエントリークラスのNシリーズ(QD-N64)が10月25日発売で価格はオープン(3万円前後)。読み出しは最大125MB/s、書き込みは80MB/sに対応する。高速モデルのSシリーズは64GBのQD-S64と32GBのQD-S32Eが11月15日に発売になる。価格はそれぞれオープンで、想定価格はS64Eが5万円前後、S32Eが3万円前後になる見込みだ。
XAVC Sの保存は、カードへの書き戻しと外付けHDDへのダイレクトコピーがアナウンスされているが、HDDへの記録に関しては2014年夏の無償アップデートで対応になる予定。また、AVCHD記録は録画用のSD、メモリースティックカードスロットが搭載されるものの、カメラのリリース時には対応しておらず、こちらも2014年夏以降の無償アップデートで対応を予定している。
◆ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201309/13-0905/