ティアックはタスカムブランドの業務用PCMレコーダー「DR-100MKIII」を7月下旬に発売する。価格はオープンで推定5万円前後。ハイエンドモデル「DR-100MKII」の後継にあたる。



 「DR-100MKIII」は高いオーディオパフォーマンスと高音質をこのサイズの筐体で得るためにステレオ録音に特化し、限られたスペースと電力をすべてステレオ録音回路に使用している。A/Dコンバーターには高音質・低消費電力のVELVET SOUNDアーキテクチャを持つ旭化成エレクトロニクス製AK4558を2基搭載し、S/N比102dBを実現。また、2基のAK4558を使用するデュアルADC機能を使用すると録音時のS/N比が109dBまで向上する。
 マイクは単一指向性と無指向性の2種類のステレオマイクを内蔵しており、取付方法やハウジング構造の見直しなどにより音質の改善が図られている。単一指向性ステレオマイクは従来機と同一のマイクユニットを採用し、振動によるノイズを軽減するショックマウントも搭載。無指向性マイクにはDR-05と同一のマイクユニットを使用している。
 録音は最高192kHz/24bitまでのWAV(BWF)と44.1/48kHz、128~320kbpsのMP3に対応。SD/SDHC/SDXCカードに記録する。BWF/MP3の同時録音にも対応。入力端子はXLR(ファンタム電源対応)/TRSコンボ端子×2、3.5mmステレオミニ×1(プラグインパワー対応)、3.5mm TRSデジタル×1、出力端子は3.5mmステレオミニジャック×1、ヘッドホン出力(3.5mmステレオミニジャック)×1を搭載。XLR/TRS入力は前モデルよりも高音質・低ノイズ化され、HDDA(High Definition Discrete Architecture)マイクプリアンプが使われている。また、背面には三脚穴も備えている。
 さらに、「DR-100MKIII」は業務用機として高い信頼性を実現するため、大容量リチウムイオンバッテリーと単3電池を併用できるデュアルバッテリー機構を採用するほか、低いレベルのバックアップ用ファイルを同時録音するデュアルレベル録音機能、映像や外部音源との誤差を少なくする高精度のクロックを搭載。大型の液晶とハードウェアスイッチでスムーズに設定・作業を行うことができる。
 ファーウインドスクリーン、グリップ、ACアダプター、ソフトケースがセットになったアクセサリーキットも発売する。価格はオープンで推定3千5百円前後。
●製品ページ
https://tascam.jp/jp/product/dr-100mkiii/top