5月12日、アイキューブド研究所は、ハイビジョン(1920×1080)の映像信号から4K映像(3840×2160)を作りだす映像技術「ICC(Intergrated Congnitive Creation:統合脳内クリエーション)」を開発したと発表した。
今回、同社が開発したICCは、人間が現実の風景や被写体を直接見たときに発生する「認知」の働きと同等の体験をテレビやモニターで見た際にも体験できることを目指して開発された。
人間は自然の景色や被写体を「光の刺激」として視覚を通して、脳で認知し自らの行動に利用したり、記憶に残している。ICCは、この認知過程を映像視聴の際にも再現するため、実際の情景を見たときと同じ効果が得られるのだという。
今後のディスプレイの大画面化や4K以上の多画素化が予想されるが、ICCでは現在の放送コンテンツやパッケージメディアなどのHD映像から実際の情景を想起させる4K映像を作ることで次世代ディスプレイの能力を引き出していくという。
発表会でのHD映像と4K映像の比較デモの様子。左がICCを搭載した4K業務用モニター。