パロットは9月27日、固定翼ドローンParrot Discoを発表した。専用コントローラーParrot Skycontroller 2と専用ヘッドマウントディスプレイParrot Cockpitglassesとのセットで10月中の発売を予定している。価格はメーカー希望小売価格180,000(税別)となる。
ParrotDiscoには機体前方に1400万画素のカメラを搭載し、ソフトウェアスタビライザーにより揺れを抑えた映像が撮影できる。動画は最大1080/30p記録となり、32GBの内蔵ストレージに記録される。
ParrotDiscoは機体後部に折りたたみ式のプロペラを備え、ブラシレスモーターで回転させる。時速は最高80km(最低21km)。風速11.11m/sの強風にも耐えられる。LiPoバッテリーを採用し、最大45分の飛行が可能になっている。翼の両端にはウィングレット(垂直の翼端板)や後縁部には、サーボで動かす補助翼も備えられ、機体の操作をサポートする。
▲Parrot Skycontroller 2。スマートフォンを取り付けてカメラ映像を720pでライブビューできる。従来まではWi-Fi接続だったが、ケーブルで接続する。伝送距離は最大2km(理論値)。
▲Parrot Cockpitglasses。FPV用ゴーグル。操縦者が使用する場合、日本では航空法の申請が必要になる。
▲Parrot Cockpitglassesではスマートフォンを取り付けて使用する。カメラ映像の他、スマートフォンのカメラを利用して、ゴーグルを外さなくても周囲の風景を確認できるシースルーモードも搭載する。
自動フライトの要となるC.H.U.C.K.モジュールとピトー管
自動操縦の要となるのはC.H.U.C.K.(チャック)モジュール。これはControl Hub & Universal Computer for Kitの略で、多数のセンサーを駆使して、フライト時の安全を確保する。
機体前面には航空業界で一般に使われるピトー管(空気の流れの速さから飛行機の速度を測るためのセンサー)を備え、加速度計やジャイロスコープ、コンパス、高度計とGPS+GLONASSによる測位システムと組み合わせて、フライトの方向や高度、速度が自動的に維持され、安定した飛行を可能にしているという。
▲Parrot Discoを手にするParrot社 JPAC地域担当バイス・プレジデント兼マネージング・ディレクターのクリス・ロバーツ氏。
Parrot Discoのプロモーションムービー
●製品情報
https://www.parrot.com/fr/drones/parrot-disco-fpv#-parrot-disco-fpv