ブラックマジックデザインは7月24日、フィルムスキャナーの分野において世界有数の研究者・設計者・製造者を誇る「Cintel International(シンテル・インターナショナル)」の所有資産買収を発表した。この買収を通して、シンテル社の所有するすべてのスキャナー製品のポートフォリオおよび知的財産権を所有することになり、それには知的所有権、商標、ブランド所有権のほか、「Cintel diTTo」「dataMill」などのデジタルイメージスキャナー製品、「URSA」「C-Reality」「DSX」「Millennium」などのテレシネ製品、データマネージメント製品「imageMill」の製品開発権が含まれる。
「ブラックマジックデザインにとってこの買収は大変喜ばしいことです。Cintelの製品はフィルムスキャニングのビジネスにおいて最も信頼性があり、彼らの持つ驚くべき設計専門知識がすべてのCintel製品に生かされているのです。本当に素晴らしいことです」と、ブラックマジックデザインCEOのグラント・ペティ氏は語る。
「フィルム業界は大きな変化の真っ只中にいます。どのようにフィルムを扱うか、それは日々変わっています。変わらないことは、フィルムがイメージをキャプチャーするということにおいて、ひじょうにクリエイティブな方法だという認識です。今回の買収で、私どものビジョンと専門知識、そしてCintelのテクノロジーを一体化し、フィルムを扱うアーティストにとってベストなテクノロジーを提供することができるでしょう。より効率的かつ、よりお求めやすい価格でフィルムをデジタルワークフローに移行できるのです。また、世界中にある既存のフィルムアーカイブを修復し、アーカイブし直すのにも、より良い方法となるでしょう」
現行のCintel製品のサービス・サポートはイギリスのCine Solutions Ltd.および米国のCine Solutions Inc.が請け負う。両社ともブラックマジックデザインとは独立しており、パーツの交換や修理、専門のエンジニアリングサービス、24時間週7日のサポートラインを、買収前のCintel Internationalで製造された製品の購入者に提供する。
●ブラックマジックデザイン
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