ソニー・クリエイティブソフトウエアは9月25日、オーディオ編集やマスタリングに関わるあらゆる作業を効率的に行えるデジタル・オーディオ制作スイート「Sound Forge Pro 10」を発売した。高精度なイベントスペース編集など、数多くの新機能を搭載する。


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プロ向けのオーディオ総合制作ツールSound Forge Pro 10スイートのパッケージ内容は、Sound Forge Pro 10ソフトウエアとNoise Reduction 2.0ソフトウエア、CD Architect 5.2、Dolby Digital Studioエンコーダー、そしてiZotopeが提供する強力なマスタリングツールMastering Effects Bundle 2。この他に電子マニュアルやクイックスタートガイド、コマンドショートカットのリストが含まれる。
主な新機能を列記すると、①イベントスペースの編集による効率的なワークフローの実現 ②統合されたディスクアットワンス(DAO)によるCDの書き込み ③elastique Pro タイムストレッチおよびピッチシフト(プラグイン) ④ソフトウエア音源ファイルの処理 ⑤iZotope 64-bit SRC(サンプルレート変換)およびMBIT+ditherによるビット深度変換 ⑥ウィンドウレイアウトのカスタマイズ ⑦新しい[メタデータ]ウィンドウによるメタデータ編集 ⑧Broadcast Wave形式(.bwf)の拡張サポートとなる。
イベントスペースの編集を強化し、イベントの迅速な移動や分割、フェードの設定などの1つのウィンドウ内で行えるなど作業の柔軟性を高めた。これにより、より正確なオーディオマスタリングやトラック編集が可能になった。
完全に統合されたディスクアットワンス(DAO)CDマスタリングにより、他のアプリを使わずに直接CDのマスタリング・書き込みが行える。また、大量生産のためにRed Book準拠のDAOプレマスターを作成できる。
elastique Pro(エラスティック・プロ)タイムストレッチおよびピッチシフトプラグインを搭載。これにより、音源に忠実な高音質を保ったままオーディオファイルのタイムストレッチやピッチ調整が行える。プラグインにはさまざまなストレッチ方法が含まれ、ソースに応じて最適なストレッチを選ぶことが可能。また、リバーブやディレイなど40種類以上のスタジオエフェクトや、マスタリングの柔軟性を高めるVSTエフェクトをサポートするなど、エフェクト処理の強化も図られている。
AVI、WMV、MOV、MPEG-1/MPEG-2などさまざまなビデオ形式ファイルのインポートや保存に対応。オーディオとビデオを同期してマルチメディア作品を制作したり、MP3に曲をエクスポートしてiPodなどのポータブル音楽プレイヤーで再生したりできる。
さらにウィンドウスペースの移動や変更、フロートウィンドウの合体など、作業スペースのレイアウトや環境設定の自由度を高め、作業効率を向上させている。
メーカー希望小売価格:¥57,750(通常版)
問:フックアップ Tel.03-6240-1213
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