2月16日、三菱電機は次世代ハイビジョンテレビとして期待されている4K2Kテレビ(4,096×2,160ピクセル)の画面に、現行規格であるフルHD(1920×1080ピクセル)を超解像で鮮明に表示する技術を開発したと発表した。
◆今回開発された超解像技術の概念図
従来までの拡大技術では、入力映像がもともと持っている周波数成分より高い周波数成分を再現することができず、フルHD映像を単純に拡大しただけでは高周波成分が不足したぼやけた映像になってしまっていた。
今回開発された4K2Kテレビ用超解像技術は、独自の多重解像度解析技術で拡大映像が持つべき高周波成分を推定し、そこから得られた高周波成分と拡大映像を合成することで、高周波成分を持った鮮明な拡大映像を生成するというもの。
超解像アルゴリズムは、1フレームのフルHD映像とその縮小映像から高周波成分を推定するため、大容量のフレームメモリーを必要とせず、演算量も少ないので、安価なハードウエアでリアルタイム処理が実現できるのだという。
三菱電機は4K2Kテレビの市場登場にあわせて、この技術を製品に投入していくとしている。
◆ニュースリリースhttp://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2010/0216-e.htm