7月17日と18日の二日間、福岡のマリンメッセにおいて九州放送機器展が開催された。今年で5回目となる同展示会は、年々出展社数が増え、今年は主要メーカーがほぼ出揃い賑わいをみせた。ここでは気になる製品をピックアップする。なお本誌でのレポートは8月20日発売の9月号に掲載。
◆ソニーEXシリーズ同梱のソフトがVer.2に
ソニーEX1、EX3などXDCAM EX製品に添付されるブラウジングソフト、Clip Browserがバージョンアップ。MXFファイルや、WMV、PSP用ファイル、DVファイルへの変換機能が加わった。
◆パナソニックP2用BDアーカイブソフト
参考出品。BDドライブ付きパソコンに、P2コンテンツマネジメントソフトウェアを入れて、P2素材をBDにバックアップできるようにするというもの。素材の検索も可能。
◆キヤノンXL H1SとローランドF-1
キヤノンXLにアダプターを装着して、ローランドのHDDユニットF-1を装着。さらにV
マウントアダプターでバッテリーを装着できる。
◆アストロはFEDモニターを参考出品
東芝とキヤノンのSEDは足踏みしているが、ほぼ同原理のFEDは進行中。アストロデザインブースでは1280×720表示の20インチディスプレイ(画素は縦960)を展示していた。
◆ビクターの液晶モニターの新製品
評価の高いビクターの業務用モニター。24型、20型、17型があるが、それぞれ波形表示機能を追加したL3タイプが登場。
◆リーベックのトラッキングレール
専用ドーリーとレールのセットのTR-320は新製品。30万円以下と実用的。三脚、プロジブと組み合わせて使える。
◆ヴィンテンのPro 6 HDV
発売が遅れていたヴィンテンのHDVクラス用三脚のPro6 HDVだが、ようやく発売を開始。以前テストしたものよりも動きがよくなり、一クラス上の三脚になった印象だ。
◆ザハトラーSOOM
キヤノンA1と組み合わせたザハトラーの新コンセプト三脚。組み合わせ方でローアングルからハイアングル、一脚までこのセットだけで対応できる。
◆マンフロットのパン棒用レインカバー
ボーゲンのブース。マンフロットにはパン棒一体型リモコンが各種あるが、それを操作できるよう、透明になっているレインカバー。
◆G-TechnologyのコンパクトなRAID
アスクのブース。下はProRes422コーデックを採用したAJAのインターフェイスボックス、Io HD。上は7200rpmのSATAⅡドライブを2基搭載したG-RAID2。FireWire800/400/USB2.0の3つのインターフェスを採用。
◆アツデンのSGM-20
コンパクトな家庭用カメラに合わせて開発された小型で超軽量のガンマイク。従来のSGM-10とECZ-990の中間の位置づけという。ショックマウントを標準装備。2波受けられるレシーバーも性能を改善した325UPRにモデルチェンジ。
◆プロテックの小型モニター
ライブ収録でのリターン用モニターとして使われている2.5型液晶は定番だが、パネルの調達が難しくなったため、3.5型に切り替えられる。LVM-35J。
◆NEPのLEDライト
一見ハロゲンライトのように見えるがLEDタイプ。価格も5万円程度とLEDが安くなってきた。カメラからのパワータップ2Pに対応。アンバーフィルター付属。
◆虫の目レンズ
CIRCLEのブース。小型HDVカメラ用の筒型レンズは98,700円。Z1Jクラスで使うためのオプションも用意され、こちらも98,700円。
◆TV Logicの各種モニター
IDXのブース。TV Logicのモニターは7型のLVM-071Wが新製品。Vマウントバッテリーを装着可。9型、17型、24型など各種。24型はフルHDパネル。
◆立井電線のケーブル
細径化、軽量化したHD-SDIケーブルを提案。特注でマルチ同軸ケーブルも作るという。
◆ライティングのワークショップ
数多くの黒澤映画に携わってきた照明技師の佐野武治氏を迎え、実際に昭和30年代の日本を再現したセットで、ライティングをして撮影していく過程を見せるという体験型の講座を開催。夏の日中や夕方、夜を照明で演出していくテクニックを公開していた。