神奈川県で活動するビデオクラブ「大和映像サロン」では9月17日、大和市生涯学習センターホールにて作品上映会「2016 大和映像まつり」を開催した。上映された作品は会員が制作した20作品(故・小林義明さんの追悼作品も上映)。三部形式で構成され、間に10分間の休憩を挟みながらおよそ3時間40分に亘ってお披露目された。
各部ごとに3人の司会で進行され、観客の笑いを誘いながらの作品紹介後に上映開始。上映が終了すると作者を紹介し、名前を呼ばれると制作した会員が立ち上がって一礼するというスタイル。作品の制作に協力してくれた方をゲストに迎え、紹介する場面もあり、開会から最後の作品の上映まで、ひとつの空間を共有しながら、来てくれた人に楽しんでもらおうという工夫が満載の上映会であった。
技術的なトピックスとしては、昨年までは作品をブルーレイディスク3枚にまとめて上映していたものをファイル再生に変更。64GBのUSBメモリーに作品別にファイル保存し、それをソニーのBDプレーヤーのUSB端子に接続、再生する方式になった。担当の野瀬さんが会員の作品をファイルを受け取り、作品ごとの音量がばらばらにならないように整音した後に、USBメモリーにまとめたという。
▲毎年使っていた会場「大和市生涯学習センターホール」は9月30日をもって閉館するため、この会場での開催は今年で最後。来年は別の会場に移して上映される。
▲入場者に配られたプログラム。裏には連番がハンコで押されており、残ったプログラムを見れば、何人の来場者があったがすぐに分かるようにしたそうだ。表紙の雀の水彩画は会員の方が描いたもの。
▲ファイル再生に切り替えた上映システム。BDプレーヤーはソニーのBDP-S370。プロジェクターはキヤノンのSX7。音声はべリンガー社製EURORACK UB1002というミキサーを通じてPAに送り込まれていた。
▲手前にあるのは上映担当の野瀬さんが自作した液晶モニター。スクリーンに映していない間、BDプレーヤーのメニューをここで確認して操作する。
▲これも自作の電動レンズカバー(?)。作品の上映が終わるとスイッチ操作で投映光を遮り、スムーズな進行を手助けしていた。
▲同じ空間と時間を共有し、笑い、そして感動する…。やはりスクリーンで観る映像作品というものは、テレビやパソコンで観るのとは違った味わいがある。
▲二部のはじめに挨拶した大和映像サロンの会長・長谷川 修さん。先日終了したビデオサロン誌での連載「半径1kmの私的映画づくりのススメ」の筆者でもある。原稿の語り口そのままに、実に楽しい挨拶と司会ぶりだった(第三部を担当)。