NPO「市民がつくるTVF」は、「市民がつくるTVF 2011」で入賞を果たした作品の中から、大田区を舞台とした作品を特集した上映会と作者を招いて語り合う会を実施する。また、大田区内の高校生を対象としたビデオ制作ワークショップとビデオフェスティバルも開催する。
「市民がつくるTVF」にとって、大田区はいわばお膝元である。NPOでの開催となったこれまでの2回は、いずれも受賞作品発表・上映会を大田区蒲田にある日本工学院専門学校で開催している。また、NPOの事務局も現在大森に構えていて、ひじょうにつながりが深い。映像を通じた市民ジャーナリズムの振興・育成を活動の柱に掲げていることもあり、全国に向けた映像コンテストとは別に、地域に根ざした活動も広げていくべく、新たに二つのイベントを実施する。なお、これらは平成23年度大田区地域力応援基金助成事業として実施される。
ビデオ作品上映&制作者と語り合う会
「市民がつくるTVF2011」において入賞を果たした作品の中から、大田区にゆかりのある作家、大田区を舞台にした作品を選んで上映し、作者を招いて話を聞いたり、作品づくりについて講師からアドバイスを受けることができるイベント。第1回は6月4日(土)に実施され、第2回が7月2日(土)に開催される。
7月2日に開催される第2回では、「城南子ども放送局~城南特別支援学校~」で「市民がつくるTVF2011」ビデオ大賞と筑紫哲也賞を受賞した渡邊恭子さんを招き、本作品の本編とメイキングを上映する。コーディネーター(講師)は、市民がつくるTVF審査員の一人で、日本工学院専門学校講師の佐藤博昭さん。
「城南子ども―」は、城南特別支援学校に通う車椅子に乗った5人の児童がリポーターとなって、級友から先生、送迎バスの運転手さんまでにインタビューしながら、自分たちの学校を紹介していくもの。子どもたちの質問に丁寧に答える学校の大人たちの言葉には少し建前的な部分も見え隠れするが、そこにさらに鋭い突っ込みを入れたり、自分の意見やコメントを挟むなど、「自分の言葉」で伝える子どもたちの活き活きとした姿が描かれ、全体にさわやかな印象を与える作品になっている。
渡邊さんは中央大学FLP松野良一ゼミで学ぶ学生で、ゼミ活動の一環でTA(ティーチングアシスタント)として城南特別支援学校で児童をサポート。その後、学校紹介のドキュメンタリー映像の制作企画を学校に持ちかけ、学校関係者やゼミの仲間の協力を得て完成させた。
このトークイベントは誰でも参加可能。会場は、市民がつくるTVF事務局があるこらぼ大森(東京都大田区大森西2-16-2/京浜急行平和島駅または大森町駅下車)。開催時間は14:00~17:00。講師の佐藤さんからアドバイスを受けたい人は、当日作品を収録したDVDを持参のこと。
参加協力費(資料代ほか):一般1,000円、NPOサポーター・学生500円
申し込みは電話・FAX・メールにて
Tel. 03-6404-6613 Fax.03-6404-6614
E-mail info@tvf2010.org
高校生ビデオ作品制作ワークショップと高校生ビデオフェスティバル
もう一つの活動は、次世代を担う高校生を対象にしたビデオワークショップとビデオフェスティバルの実施。ワークショップは大田区内の高校に通う学生または区内在住の高校生を対象に参加者を募り、「わがまち大田 大発見!!」のテーマで、1チーム4人のグループ単位で10分以内のビデオ作品を制作する。日本工学院専門学校がバックアップ、前出の佐藤氏が指導にあたり、同校の放送映像学科グループがアシストする。個人のほか、学校単位、グループでの参加も可能。会場はこらぼ大田。参加費無料。
高校生ビデオフェスティバルも大田区内の高校に通う学生または区内在住の高校生が対象で、募集テーマ「わがまち大田 大発見!!」も共通。上映時間は20分以内で、既公開・未公開は不問、他のビデオコンテスト応募作品、入賞作品も応募可。審査員は小林はくどう氏(NPO市民がつくるTVF代表理事)と佐藤氏が務める。参加無料。
応募は応募申込書に必要事項を記入のうえ、作品とともに送付。作品記録メディアはDVDまたはミニDV。応募締切は9月30日(消印有効)。なお、現在作品募集中の「市民がつくるTVF2012」へのエントリー応募も可能。
問・送付先:NPO法人市民がつくるTVF 高校生ビデオフェスティバル係
〒143-0015 東京都大田区大森西2-16-2 こらぼ大森2F
http://tvf2010.org/