池上通信機の新製品Super 35mm Format Camera System HDK-97ARRIがデビューから短期間であるにも係わらず、IABM賞を受賞。
IABMとは、国際放送機器製造者協会International Association of Broadcasting
Manufacturers =本部:英国であり、世界の放送機器メーカー250社が加盟する業界団体で
す。IABMが主催するDesign & Innovation Awardsは革新性を持った製品が販売会社やオ
ペレーターからの評価で選出される賞で、2013年度は最終的に5製品が選出された。
池上の新製品HDK-97ARRIは、世界中で発表された放送機器の中で10指に入る製品としてエントリーされるというプロセスを経て、今般の受賞という栄誉に輝いた。
池上通信機 取締役(上席執行役員 開発本部長)である樫村直樹氏は、今回の受賞に対し、次のコメントを出した。
「私は、放送機器の製品に関する世界的権威である2013 IABM Awardsのwinner に選ばれたことを心から嬉しく思います。このカメラは、シネマの世界において実績のあるARRIのスーパー35mmフォーマットのフロントエンドを採用し、これに池上が長年培って来た映像プロセスにてリアルタイム、マルチカメラアプリケーションを組み合わせることにより、シネマの世界と放送の世界を融合させ、新たな映像世界を切り拓く製品であると思っております。デジタルシネマカメラで必要なポストプロダクションにおける画作りをリアルタイムで実現することによりワークフロー効率を大幅に上げ、さらにはライブプロダクションも可能としました。当社の技術者、ARRIの技術者のチームワークと映像品質の追求により、本当に良い製品に仕上がったと思っており、このチームワークにより得られた賞であると誇りに思っております」
HDK-97ARRIは、デジタルシネマで実績のあるARRI社と放送用カメラで高い評価を得ている池上とのコラボレーションにより生まれた新しいコンセプトのカメラ。
飛躍的な広ダイナミックレンジ、高S/N、高感度を追求するために、画素数よりも画素の
大きさにこだわったSuper35mm CMOSセンサを採用。放送の映像制作においてシネマテイストな映像表現を可能にします。リアルタイム映像コントロール、ファイバ延長装置によるシステム構築、複数カメラでスイッチングするマルチカメラなど、従来からの放送映像の制作現場の運用スタイルのままでのオペレーションが可能。
国内での発売は、2013年11月を予定している。
“池上通信機とARRI”
放送用システムカメラUnicamHDにSuper 35MM CMOSセンサ/デジタルシネマ技術を融合
新たなコンセプトのシステムカメラを2013 NAB Showで発表
シネマテイストな映像表現を実現するシステムカメラ
Super 35mm Format Camera System HDK-97ARRI を発表