ATV株式会社は、コンパクトな4Kスイッチャー「A-PRO-1」の機能を向上させた『A-PRO-1 Ver.2』を4月1日より発売する。価格は、140,800 円(税込)。
『A-PRO-1 Ver.2』では、1 台の4K カメラの映像を切り出し拡大できる「ROI 切り出し機能」やeスポーツ等で必要な240p までのハイフレーム処理に対応するなど、多くの機能を追加。既存ユーザーには一部機能の無償バージョンアップを予定、ハイフレーム対応のみハードウェアの有償バージョンアップで対応をする。また、同時に同機種を1ヶ月間無料で試すことができる「A-PRO-1 Ver.2 トライアルキャンペーン」を4月1 日から実施する。
「A-PRO-1」は、既に業務ベースでは映像伝送の基本となっているHDMI。『A-PRO-1 Ver.2』は、2 系統の4K/60P HDMI 映像・音声信号が処理可能な、コンパクトAV ミキサー。各種コンバータで培った技術をベースに、SUB 入力された信号をMain 側の信号フォーマットに自動的にコンバート。ユーザーは映像の解像度やフレームレートの違いを意識することなく、2 つの映像信号の合成や切り換えが行える。
A-PRO-1 Ver.2 の特⾧
■HDMI 2 入力2 出力の 4K AV Mixer
入力・出力ともに、メインとサブの2 系統を備えている。HDMI2.0 に対応し、最大3840×2160/60P までの入力が可能。HDCP2.2 に準拠し、許諾を受けた著作権保護コンテンツも扱える。(出力は HDCP2.2 に再エンコードされる)
■Mix/Wipe/PinP/Keyer を備えた1M/E 仕様
内部に映像ミキサーを備えておりミックスやワイプといった映像転換に対応。キーヤーは、ルミナンスキー及びクロマキーで、スーパーインポーズや実写映像の合成も可能。PinP も備えており、2 画面合成も行える。
■全入出力にアップコン / ダウンコンを内蔵
内部は4K 8bit/4:4:4 もしくは4K 12bit/4:2:2 で処理。HD ソースは4K にアップコンバートし、出力はHD へのダウンコンバートができる。HD 出力では、プログレッシブからインターレースへのP/I コンバータとしても利用できる。※ハイフレーム入出力時、内部処理はHD となる。
■驚くべき低遅延処理
Main のHDMI 端子に入力された映像は、1msec 以下の低遅延で2 系統出力する。音声との同期が重要となる音楽ライブ映像や、遅延が許されないe スポーツ等の映像を、映像配信とプレイヤーへのモニターに分配するといった用途にも最適。
※システムのフレームレートをMain の入力に一致させる必要がある。
■プラグ & プレイ + フレームレート変換
入力の映像信号は、自動的にシステムのフレームレートに変換される。パソコンからの60P 出力はもちろん、ヨーロッパで主流の50P/25P、映画でお馴染みの24P といったフレームレートにも対応できる。
■静止画を本体に保存、再生可能
HDMI 入力からのキャプチャ、もしくはLAN 経由の転送で、静止画を4 枚まで本体に格納できる。静止画は映像ソースとして利用できるのはもちろん、テロップやウォーターマークなどキーソースとしても利用できる。
■多彩なコントロール
フロントパネルでのシンプルなオペレーションだけでなく、USB 接続したPC アプリケーションから、またLAN 経由ではTELNET コマンドを使って、多彩なコントロールが可能。
■遠隔からの障害対応
Main の信号が途絶えた際に、自動でSub 入力や静止画に切り換える。加えてSNMP TRAP による障害報告の発報、TELNET/FTP による信号切り替えや障害画像の取り込みにも対応。
■複数台連動機能
複数台のA-PRO-1 をネットワーク接続することで、各種操作を連動させることができる。これによりHDMI4本による8K 映像切換や、マルチディスプレイによるデジタルサイネージの映像演出にも利用できる。
Ver.2 で追加になる機能
■ROI (Region of Interest) 切り出しに対応
4K カメラ1 台でのオペレーションでも、4K 入力映像や本体静止画の一部分を切り出し、拡大してミックス出力が可能。切り出し領域はパン、チルト、ズーム動作が可能で、切り出しは2 系統独立で動作する。
■マルチフォーマット入力に対応
従来の映像フォーマットに加え、720p/480p/576p、さらに主要なPC 解像度にも対応。
■HD サイズでのハイフレームレート処理に対応
eスポーツなどで最適な、1080/100p/120p/200p/240p の入出力に対応。
※すでにA-PRO-1 Ver.1 をお持ちの方は、ハイフレームレート対応のハードウェアアップデート(有償)が必要。
■トランジションの追加
P in P のトランジションに拡大、縮小動作を追加。
■フリーラン動作の追加
従来のMain 入力にGenlock する動作の他に、フリーラン動作機能を追加。
▲ROI 切出し(固定カメラ1 台で、マルチカメラのような映像を作り出すことが可能)
A-PRO-1 Ver.2 バージョンアップ
すでにA-PRO-1 Ver.1 をお持ちの方は、4月1日の製品リリースと同時にファームウェアVer.2.0 をATV Web サイトのサポートページにて無償ダウンロードできる。ただしハイフレームレートの入力機能については、ハードウェアの有償バージョンアップが必要。
●ハードウェアの有償バージョンアップについて
ATV へ実機を送付し、ハードウェア、ソフトウェアのバージョンアップを行い返却。料金は1台につき8,800 円(税込)。
http://www.atvcorporation.com/products/videos/a-pro-1/support.html
A-PRO-1 Ver.2 トライアルキャンペーン
A-PRO-1 を無償で試用できるキャンペーンを実施。
募集期間:2021 年4 月1 日~2021 年4 月30 日
貸出期間:同社発送日から最⾧30 日間(返送日含む)
費 用:無償(機材返送時の送料はお客様負担)
応募条件:使用アンケートへの回答
応募方法:ATV Web サイト「WHAT’S NEW ページ(下記)」に掲載
http://www.atvcorporation.com/news/2021/
◉製品情報
http://www.atvcorporation.com/products/videos/a-pro-1/spec.html#tab
ATV株式会社
http://www.atvcorporation.com/