ブラックマジックデザインは、Camera 1.9.7ソフトウェアのダウンロード開始を発表した。同ソフトウェアで、BlackmagicCinema CameraおよびBlackmagic Pocket Cinema Cameraにダッシュボード・オンスクリーン
メニューと高性能ディスクフォーマット機能が追加できる。Blackmagic Camera 1.9.7アップデートは、Blackmagic Designウェブサイトから無償でダウンロードできる。
新しいディスクフォーマット機能により、ユーザーはカメラでSSD/SDカードをフォーマットできるため、
収録ディスクを準備する際にコンピュータを使う必要がない。さらにBlackmagic Cinema Cameraお
よびPocket Cinema Cameraのディスクフォーマット機能は、コンピュータで行うストレージ用の一
般的なフォーマット機能とは異なり、ビデオ撮影用に最適化してフォーマットできるという。
カメラがディスクのブランドおよびその他のディスクパラメータを確認し、その特定のディスクの最高転送速度でビデオ録画/再生できるようフォーマットする。将来的に新しいディスクが発売された場合、それらのディスクの特性を生かし、データ転送レートの高い4K RAWの収録時に最高性能を引き出せるような、新しいソフトウェアがリリースされることになるとしている。
ディスクフォーマットは、ExFATおよびHFS+の2種類から選択できる。ExFATはWindowsおよびMac
OS X両方に対応しており、Windowsユーザーや、Window/Mac OS間で行き来して作業する場合に最適
。Mac OS Xのみで作業する場合は、HFS+はMac OSのネイティブフォーマットなのでMacユーザー
にとって最高性能が得られ、さらにジャーナリングをサポートしているためエラープロテクションの面で
も優れている。
Blackmagic Camera 1.9.7は、ディスクの消去に使用するフォーマットを簡単に選択できるだけでなく、
カメラ内の機能にすばやくアクセスできるようにダッシュボードメニューも新しく搭載している。ユーザー
はディスクのフォーマット、フォーカスピーキングの有効化、設定ページへの移動やその他のカメラ操作
を、使いやすい大きなボタンで選択できる。
▲まったく新しくなったメニュー構成。MENUボタンを押すと上の画面になる。従来のMENUはセッティングから入っていく。カードのフォーマットもカメラ本体で可能に。フォーカスのピーキングはFOCUSボタンの2度押し(AF可能なレンズの場合)で表示されたが、ここからも設定できるようになった。
▲Blackmagic Pocket Cinema Cameraでも画面下にヒストグラムや、残り記録時間(なんと今までこれを知ることができなった!)、音声レベルメーターが表示できるようになった。ここは画面にかぶっているため、カーソルの上下キーで出し入れすることができる。
これ以外でも操作や機能の変更があり、絞りの調整は、従来はカーソルの上下ボタンだったが、左右ボタンに変更。一瞬とまだどったが、ヒストグラムを全体に右にシフト、左シフトという感覚になる。
シャッタースピード(回転角度の設定)もより刻みが細かくなった。