キヤノンは9月5日、EOS CINEMA SYSTEMのファームウェアアップデートを発表した。今回のファームアップの対象となるのは、EOS C500、C500 PL、C300、C300 PL、C100、1D Cの6モデル。
今回のファームウェアアップデートで更新できる機能は20にも及ぶ(機種によって更新できる機能はことなる)。主だったところではマニュアルフォーカス時の拡大フォーカス。拡大表示するエリアをジョイスティックで移動させることができる。拡大エリアは画面を25分割したエリアから選択可能。また、ISO80000という驚異的な数値にも目を引かれる。これらは1D C以外の5機種に採用される。
C100では既に実装済みだが、C300とC300 PLが撮影時の明るさに応じて自動調整する「PUSH AUTO IRIS」や画面中央の被写体に自動でピントをあわせる「ONE-SHOT AF」に対応する。さらにオートアイリス時に±2.0の範囲でAEシフトにも対応する。
ファームの提供開始は1D Cの10月を皮切りに、年内中に順次公開されていく予定だ(それぞれの開始時期は下の表を参照)。
EOS CINEMA SYSTEMファームウェアアップデート一覧
機能 | 対象モデル | EOS C500 | EOS C500 PL | EOS C300 | EOS C300 PL | EOS C100 | EOS-1D C |
提供時期 | 2013年12月 | 2013年11月 | 2013年11月 | 2013年10月 | |||
①PUSH AUTO IRIS/ONE-SHOT AF対応 | ● | ||||||
②AEシフト/測光方式選択 | ● | ||||||
③EF-S18-135MM F3.5 IS STMレンズ対応 | ● | ||||||
④MF拡大表示の位置移動 | ● | ● | ● | ● | ● | ||
⑤1440✕1080 35Mbps記録モード | ● | ● | |||||
⑥ISO80000対応 | ● | ● | ● | ● | ● | ||
⑦色域の拡大(DCI-P3/Cinema Gamut対応) | ● | ● | |||||
⑧4K1K RAWデータ記録 | ● | ● | |||||
⑨GPS対応(別売アクセサリー) | ● | ● | |||||
⑩RECボタンのキーロック対応 | ● | ● | ● | ● | ● | ||
⑪本体ダイヤルと独立したIRIS[ISO/Gain]の割り当て | ● | ● | ● | ● | |||
⑫Wi-Fi Remote複数ログイン対応 | ● | ● | ● | ● | |||
⑬新EFレンズ周辺光量補正対応※ | ● | ● | ● | ||||
⑭EFシネマレンズ周辺光量補正対応 | ● | ● | ● | ● | |||
⑮ワイドDRガンマ対応 | ● | ● | |||||
⑯HD/SD SDI端子出力へのLUT対応(BT.709/Wide DR) | ● | ● | |||||
⑰フリッカー低減 | ● | ||||||
⑱ACESproxy対応 | ● | ● | |||||
⑲ジョイスティックをアサインボタンに割り当て | ● | ||||||
⑳音声ライン入力 | ● |
※【新EFレンズ周辺光量補正対応】
●EF300mm F2.8L IS Ⅱ USM ●EF400mm F2.8L IS Ⅱ USM ●EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM ●EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM ●EF500 F4L IS Ⅱ USM ●EF600mm F4L IS Ⅱ●EF28mm F2.8 IS USM ●EF24mm F2.8 IS USM ●EF40mm F2.8 STM ●EF24-70mm F4L IS USM ●EF35mm F2 IS USM ●EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM ●EF24-70mm F2.8 Ⅱ USM ●EF200-400mm F4L IS USM エクセステンダー1.4X
【EFシネマレンズ周辺光量補正対応】
●CN-E 15.5-47mm T2.8 L S ●CN-E 30-105mm T2.8 L S ●CN-E 14mm T3.1 L F ●CN-E50mm T1.3 L F ●CN-E85mm T1.3 L F ●CN-E135mm T2.2 L F
◆ニュースリリース
http://cweb.canon.jp/cinema-eos/farmware/pdf/list01.pdf