DJIは、デュアルカメラドローン『DJI Air 3S』を10月15日に発表した。ラインナップと価格(すべて税込)は以下のとおり。
■DJI Air 3S(DJI RC-N3付属):150,480円
スマートフォン上でライブ映像と飛行状況を確認できる
■DJI Air 3S Fly Moreコンボ(DJI RC-N3付属):188,100円
DJI RC-N3送信機、NDフィルターセット、追加バッテリー2個、バッテリー充電ハブ、ショルダーバッグなどが付属
■DJI Air 3S Fly Moreコンボ(DJI RC 2付属):209,000円
1080pの解像度、700ニトの高輝度に対応した5.5インチ画面を備えたDJI RC 2送信機、NDフィルターセット、追加バッテリー2個、バッテリー充電ハブ、ショルダーバッグなどが付属
『DJI Air 3S』は、1インチCMOS搭載メインカメラと70 mmの中望遠カメラを備え、どちらも最大14ストップのダイナミックレンジに対応。両カメラとも新機能「フリーパノラマ」に対応し、柔軟に撮影範囲を選択しながら、風景や建物などを細部まで鮮明に撮影することができる。また、今回、新たに夜間撮影でも使える障害物検知機能と、高精度の次世代スマートRTH(ホーム帰還)機能に対応した。
強化されたデュアルカメラ
10-bitとISO感度により画質が向上し、現行のDJI Mavic 3 Proよりもさらに優れたディテールで写真や動画を撮影できる。Air 3SのデュアルカメラはノーマルカラーモードでもH.265エンコーディングにより10-bit動画撮影が可能。最大12,800まで向上したISO感度により、カラーパフォーマンスと柔軟性のある後処理を実現。D-Log M、HLGカラーモードでは、最大3,200までISO感度が向上する。
両カメラ対応のフリーパノラマモードでは、被写体や範囲を手動で選択でき、撮影した複数の画像を結合することで、パノラマショットをスムーズに作成できる。画角(FOV)の広い広角カメラを使用すると、パノラマ写真撮影時の効率を大幅に改善。一方、画像の歪みを大幅に軽減した中望遠カメラを使用すると、複数の写真から得られた広い視界と、優れた焦点距離で捉えた豊かなディテールで、迫力あるパノラマ映像が生成される。
どちらのカメラも、最大14ストップのダイナミックレンジによる動画撮影に対応している。
有効画素数5000万画素、1インチCMOSセンサー搭載の24 mmメインカメラは、4K/60fps HDRと4K/120fps動画撮影、10-bit D-Log Mカラーモードに対応。高度な画像処理技術とインテリジェントなアルゴリズムによって強化されたこの大型センサーにより、夕暮れやナイトシーンなどの低照度条件下でも細部までディテールを維持する。
3倍光学ズームを採用した70 mm中望遠カメラは、ポートレートや車両撮影で優れた性能を発揮する。有効画素数4800万画素、1/1.3インチCMOSセンサーを搭載したこのカメラは、メインカメラと同じ動画仕様とカラーモードに対応。これにより、視覚的に統一感のある映像を実現し、効率的な後処理を可能にする。
安全な夜間飛行で創造性を拡大
今まで以上に優れた環境認識機能を提供するAir 3Sは、前方LiDARを搭載した初のDJIドローンであると同時に、下方赤外線ToF(飛行時間)センサーと6個のビジョンセンサー(前面、背面、下部に各2個)も搭載し、夜間撮影時の全方向障害物検知を実現。これらの高度な技術により、Air 3Sは飛行中や帰還中に障害物を自動で識別、回避し、トラブルのない安全な夜間撮影を実現する。
Air 3Sは、使いやすい理想的な万能ドローンとして設計されている。リアルタイム ビジョンポジショニングと地図構築技術を搭載したDJI Air 3Sは、十分な照度が確保されている時点で飛行経路を記憶。これにより、衛星信号がない場所から離陸しても、安全に帰還することができる。
ActiveTrack 360°でフォーカスを維持
ActiveTrack 360°を採用したDJI Air 3Sは、あらゆる被写体をフレーム内に維持する。最適化されたトラッキング性能により、周囲の飛行環境に基づいて飛行経路を自動で計画する。茂みの後ろや橋の上にいる人物など、身体の下半分が隠れている被写体でも、フレーミングを調整しながら被写体をフレームの中心に維持し、ダイナミックな映像を確実に撮影する。
Air 3Sには、マニュアルでの飛行時や被写体がフレームの中心から外れている場合でも、焦点をシャープに維持する新しい被写体フォーカス機能が搭載。この機能により、パイロットは、構図やカメラワークなどのクリエイティブな作業に集中することができる。
その他の機能
- 最大45分の飛行時間:Air 3Sは最大45分の飛行時間が可能。
- 10-bit O4映像伝送:DJI O4 HD映像伝送技術の採用により、Air 3Sは最大20 km(日本国内:10 km)離れた距離から1080p/60fpsの10-bitの映像伝送が可能。
- 42GBの内蔵ストレージ: 大容量ストレージを搭載したAir 3Sは、microSDカードを使用せにも撮影が可能。
- オフ状態でのクイック転送:ドローンの電源がオフの状態でも、Air 3Sからスマートフォンにファイルを転送できる。対応USBケーブルをAir 3Sに接続するだけで、ドローンの電源がオフの状態でもパソコンにファイルを転送できる。
- 集電機能対応の充電ハブ:充電ハブはPD急速充電と集電機能に対応しており、複数の低電力バッテリーの残量を、残量の一番多いバッテリーに集中させることができる。
◉製品情報
https://www.dji.com/air-3s
DJI JAPAN株式会社
https://www.dji.com/jp