キヤノンは、ハイアマチュア向けのデジタル一眼レフカメラEOS 7Dを10月2日から発売する。APS-Cサイズ機の最上位モデルで、価格はオープンだが、19万円前後。もちろんHD動画機能を継承しただけでなく、見逃せない改善点もある。5D Mark IIの動画機能は魅力だが、高くて手が出ないと思っていた人には最適なモデルの登場である。


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 EOSムービー機能としては、5D Mark II同様に、フルHD(1920×1080)記録が可能。従来は30fpsのみだったが、今回からは24fpsも可能になった(25fpsも選択可能だが、これはPAL圏用の仕様)。それだけでなく、今回から30fpsは正確に29.97fps、24fpsは23.976fpsとなり、現状の映像制作環境とマッチすることになるのは朗報だ。
 さらにHDとしては720pモードも用意。こちらは60pのみ(50pはPAL圏用)。
5D Mark IIでは6月のファームウェアのアップによりMモードでのフルマニュアル露出撮影が可能になったが、7Dでは最初からそれと同等の機能を持つ。HDMI出力関係は変更がない。
 操作性では、動画のRECボタンの位置が自然な位置になった。5D Mark IIでは手持ちではかなり押しにくい位置にあり、ぶれにつながっていたが、それも改善されている。またライブビュー時にすぐに動画モードに入れるように、設定がスイッチになった。
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◆EOS 5D Mark IIと外観を比較してみる
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▲左がEOS 7D、右がEOS 5D Mark II
 そのほか、使い勝手、画質については9月18日発売のビデオサロン10月号でレポートをお届けする予定。
●キヤノンのEOS 7D商品紹介ページ